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「UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー」
投稿日 : 2005/05/29 16:09
投稿者 Excalibur
参照先
製作:今田智憲
企画:有賀健/勝田稔男
原作:永井豪とダイナミック企画
脚本:藤川桂介
音楽:菊池俊輔/渡辺宙明
演出:葛西治

(声)
富山敬/石丸博也/富田耕生/柴田秀勝
八奈見乗児/沢田和子(沢田和猫)/川島千代子
山田俊司(キートン山田)/緒方賢一

1976年
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終焉の足音
投稿日 : 2005/05/29 16:10
投稿者 Excalibur
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劇場用<マジンガー>シリーズの5作目(除『宇宙円盤大戦争』)で、春の<東映まんがまつり>目玉の一本。TVシリーズのレギュラー悪・ベガ星連合軍はそのままに、ゲストキャラのバレンドス親衛隊長がロボット博物館からグレート・マジンガーを奪い、グレンダイザーに挑むという内容。そのため、「対」で結ばれたヒーロー同士が実際に対決するシリーズ唯一の作品ともなっている。
兜甲児の乗るTFOが破壊されるなど映画オリジナルのシチュエーションはあるものの、時間的にもそのままTVの一挿話として放送してもおかしくない反面、イベント性は一番低い。
というのも、この作品が公開される前に石川賢が『グレンダイザー対ダブルマジンガー』という作品を発表しており、そちらではベガ星連合軍に操られた甲児と剣鉄也がマジンガーZとグレートを駆ってグレンダイザーを倒そうとするものだったからだ。それに比べれば、並べて展示してあったZには目もくれず、バレンドスが操縦するグレート一体だけというのはあまりにも弱過ぎる。またクライマックスでは甲児がグレートに乗るが、これはこれで違和感がありすぎ。また石川賢は直接この作品のコミカライズも手掛けているが、そちらではバレンドスがデューク・フリードと因縁浅からぬ人物に設定され、残酷描写も増していて子供にはトラウマ必至の力作に仕上げているだけに尚更だ。
相変らず足手まといぶりを発揮する甲児、苦しめられた割りにグレートを過少評価するデューク、エネルギー満タン状態(?)でグレートを展示するロボット博物館の危機管理能力のなさ、何故か甲児の回想シーンで胸の放熱板を投げつけているZ(グレートブーメランじゃないんだから)等々ツッコミどころも満載。また当時の気分として、今度映画でグレンダイザーと競演するのは鋼鉄ジーグだろう、という予想と期待があっただけに、余計にガッカリしたことを覚えている。
もっとも『グレンダイザー対鋼鉄ジーグ』、実際に企画は立てられていたようで以前ストーリーが紹介されたことがあったが、その段階で既にTVシリーズをベースにしたこじんまりしたものになっていた。しかし二大ヒーローの共闘という「画」は、それを補うだけの魅力を有している。何故それが実現しなかったのか、非常に残念でならない。
子供心に大きく失望したのだが、既に次回作として『グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦!大海獣』の製作が告知されていたので、こちらには大いなる期待を抱いて映画館を後にしたものだった。

          (1976/3? 荻窪東映)
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