トップページ > 記事閲覧 
「ビッグ・フィッシュ」
投稿日 : 2005/05/29 16:12
投稿者 Excalibur
参照先
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック/ブルース・コーエン/ダン・ジンクス
原作:ダニエル・ウォレス
脚色:ジョン・オーガスト
製作総指揮:アーン・L・シュミット
音楽:ダニー・エルフマン

ユアン・マグレガー/アルバート・フィニー/ビリー・クルダップ
ジェシカ・ラング/ヘレナ・ボナム=カーター/アリソン・ローマン
ロバート・ギローム/マリオン・コティヤール/スティーブ・ブシェミ/ダニー・デビート

2003年
記事編集 編集
人生はファンタジーだ
投稿日 : 2005/05/29 16:13
投稿者 Excalibur
参照先
父親は自分の人生をいつも面白おかしく語って聞かせるが、出生の瞬間から他人と違い、幼い頃に魔女と出会って自分の死に方を聞き、生まれ故郷ではスター扱いされ、やがて心優しい巨人と出会って旅立ち、その最中に不思議な街にさ迷い込む。サーカスで働いて不思議な体験をし、母となる女性と運命的な出会いをした後、戦場で大活躍し、セールスマンとしても成功をおさめ・・・という波瀾万丈のエピソードの殆どはホラ話。小さい頃は喜んで聞いていた息子も、成長するにつれそんな父を理解出来なくなり、やがて疎遠になってしまう。しかし父が死期を迎えた今、息子は父親の本当の姿を知りたいと願うようになるのだが、相変らずホラ話を繰り返すばかりの父。だがやがて・・・。
最後は父子の和解というお定まりの結末へと向かうのだが、父親の奔放なイマジネーションの世界に、結局はそれを嫌っていた息子が染まっていき、そして父親のホラ話が単なるホラ話ではなかったことに気付くラストには、不覚にもホロっとさせられた。荒唐無稽といってしまえばその通りだが、見ていると画面に、作品世界の中へ引き込まれてしまう柔らかさ、優しさに満ちた作品である。
父親の若かりし頃を演じたユアン・マグレガーが好演。『スター・ウォーズ』ではアレック・ギネスの若き日を演じている彼が、ここでは”若い”アルバート・フィニーの役なのは少々無理があるように思えるが、見ているうちに段々と気にならなくなってはくる。というよりもむしろ、”老いた”ユアン・マグレガーであるところのアルバート・フィニーの方に違和感がある、というべきだろうか。ただ、ハイスクール時代もユアン・マグレガーが演じているのはちょっと笑ってしまう。その点、『マッチスティック・メン』で24歳にして14歳の少女を演じきったアリソン・ローマンには、女子大生(母の若かりし頃)なんてお茶の子さいさい(?)だ。そして彼女が歳を経てジェシカ・ラングへと変わってゆくのは、何となく納得してしまうのだが・・・。
映画館で見逃したのでDVDで鑑賞したが、吹替版キャストは森川智之、石田太郎、平田広明、唐沢潤、佐藤しのぶといった面々。”ユアン・マグレガー=森川智之”の組み合わせは作品数も多いが、これはなかなかの填り役で安心である。

          (2005/5/25 VIDEO)
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -