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「機動戦士Zガンダム/星を継ぐ者」
投稿日 : 2005/05/29 16:14
投稿者 Excalibur
参照先
製作:吉井孝幸
企画:内田健二
原案:矢立肇
原作・脚本:富野由悠季
音楽:三枝成彰
プロデューサー:松村圭一/久保聡
総監督:富野由悠季

(声)
池田秀一/飛田展男/古谷徹
鈴置洋孝/古川登志夫/鵜飼るみ子
井上和彦/岡本麻弥/檜山修之/郷里大輔/キートン山田/島田敏
沢木郁也/高島雅羅/小杉十郎太/勝生真沙子/浪川大輔/新井里美

2005年

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Re: 「機動戦士Zガンダム/星を継ぐ者」
投稿日 : 2007/04/15 16:21
投稿者 久保田r
参照先
 (しまった…これは好きかも知れない)と、見終わってすぐに思った作品。「ガンダム」は自分の中では「好き」か「嫌い」かでしかなく、「好き」と感じればその作品についてはとことん受け入れるが、「嫌い」だと感じた作品に関しては一切見たいと思わない両極の側面を持っている作品だと感じている。そこで、一連の「ガンダム」作品でも見ている作品と見ていない作品があるのだが、この「Zガンダム」の映画に関しては”白旗”に近い感じで好きだと感じた。それは、「好き」イコール「負け」という感覚。「逆襲のシャア」の時もそうだったが、この映画を見た後に(もう一度この映画を見たいか?)と自問した時に(見たい)とすぐに思った。となると、もうこれは負けましたという気持ちになる。

 とにかく編集がもの凄くよく出来ていると思う。描かなければならないシーンを新作映像として描き下ろして繋いでいるが、この新作映像は必要だっただろう。この新作映像があるおかげで映画が1本のストーリーとして成り立っているし、TVシリーズの時には感じられなかったキャラの細かな心情というものに深みが増した。これは良かったと思う。しかし、惜しいと感じるのはTVシリーズの映像とのバランスの悪さで、最新の映像処理によって滑らか且つ綺麗に描かれた新作映像は、立体的でリアリティのある映像となっていて、TVシリーズの映像と並んだ時に時代の格差というものが感じられた。ここは敢えてTVシリーズの映像に合わせたレベルの新作映像にした方が違和感が少なかったかも知れない。

 そして、映画を見て思ったのは、複雑に感じていた「Z」のストーリーがテンポ良くまとまっていること。見せたいシーンというのが語り過ぎずにテンポ良くまとめられて進行しているので、「Z」の格好良さが凝縮している。そう。この映画は格好良い。前後の脈絡のないいきなり登場するシーンも全て「ガンダム」のテンポで描かれているので、このスピード感にぐいぐいと引き込まれる。まるで地球の重力ならぬガンダムの引力に引かれるがごとく。このスピードについて行くことが出来た時には、既に「Z」のストーリーに入り込んでいるので、次々と登場するメカも戦闘シーンもキャラの台詞も全て格好良く見えて来る。それは、作品のクォリティの高さに入り込んでしまっている証拠だと思う。この映画は格好良さを目指して作られているとさえ感じられるほどに。

 自分が幸せだと思うのは、「Z」のTVシリーズをリアルタイムで見ていることで、自分の記憶の中にTVシリーズの印象が根付いていることは、幸せなことかも知れないとこの映画を見て感じた。私の中にある「Z」の印象は、もっと格好悪いもので、子供のキレやすい感情と大人の情けなさを表した作品だと感じていて、この映画から感じられた格好良さはTVシリーズからは得られなかった。本当は、TVシリーズが始まった時にこの映画のような格好良さを期待していたことを思い出した。そう思うと、TVシリーズを見ずに始めにこの映画を見た子どもたちは羨ましいなと思うのと同時に、原作者である富野由悠季氏は「Z」で何を描こうとしているのだろうと考える。TVシリーズしかなかった頃は”ガンダムってそれほど格好良いものじゃないよ”という思いを感じていたが、この映画は正体を隠したがる大人や、重力の井戸に沈んみ込んでしまった英雄をも格好良く描こうとしているような気がする。新訳「Z」を感じ取る為には、やはり続く「恋人たち」「星の鼓動は愛」を見なくてはならないのだろう。
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新旧のキャラデザにあぜん
投稿日 : 2005/06/11 20:40
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
改めて「Z」ってこんな話だったんだと再納得。
なんですが、皆さんおっしゃっているように、、新しく描かれたところは違和感。

特にカミーユの両親が無くなった後の、カミーユとエマとレコアとクワトロのシーン。
昔と比べてキャラやストーリーに感情移入しやすくなった反面、
ちょっともったいなかった。

でも、これで、あの名シーン「これが若さか」のシーンがどうなるのか楽しみ。

2も早く見たいなぁ。
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女性陣が意外と可愛かった〜♪
投稿日 : 2005/06/05 21:40
投稿者 みずよ
参照先
こういう話だったのかゼータって。
TV放映は見ていたはずなんですが、誰にも感情移入できなくてストーリーをまともに追えなかったを思い出しました。
今回も誰にも感情移入できませんでしたが、シャアは声が老けていて、いきなりショックでした。
あれ?シャアってこんなに人間くさい人だったっけ。とか、アムロって地味だけどカッコイイじゃん!とか、あらためて見ることができたのは興味深かったです。

画像は、新しく描かれたところはキャラがみんなまるっこい線で描かれていて、ちょっと違和感。
むしろ昔の絵に似せるくらいの努力をしてほしかったです。
ポスターの絵見て、なんか違う。と思ったのも私だけではないはず。

でも、2もきっと見に行ってしまう。
エマさん、かわいかったし♪(笑

追伸:近所の映画館のスケジュール表のタイトル、「機動戦士」が「起動戦士」になっていた。
そりゃ起きて動くんだからイイのか?
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新訳Zガンダム
投稿日 : 2005/05/29 16:15
投稿者 Excalibur
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ファースト『ガンダム』は3本の映画にまとめられているし、完結編ともいうべき『逆襲のシャア』は端から映画だ。ミッシングリンクを描いたOVA『0083』にも劇場用再編集版がある。しかし<ガンダム>ヒストリーを映画で俯瞰しようとすると、転換点であり重要ポイントである『Zガンダム』と『ガンダムZZ』だけは、TVシリーズを全部見なきゃいけない羽目になる。ということで、常々『Z』と『ZZ』も総集編を作るべきだと思ってきた。今更映画にしたって一本でまとまるわけはないし、もう何本かに分割された作品に観客が殺到する時代でもない。そこで120分の放送枠(正味90分)×4本程度のTVスペシャルか、さもなきゃビデオ・リリースならば可能性はあるなと考えていたのだが、まさか本当に劇場映画化が実現するとは思わなんだ。しかも1時間半かそこらの3本でまとめるというんだから二度オドロキ。しかもこれが、なかなか映画になっているときている。20年経ってということなので、ファやハヤト、カツ、ライラ、ロザミアら一部キャストが変更になっていたり、シロッコのように若干イメージが違っちゃってるケースもあるものの、大半のオリジナル・キャストは当時のイメージ通りなのが凄い。もっともイメージが違っちゃってるのは絵の方で、新作部分は画質やキャラの描き込みの丁寧さ以上に、絵柄の違いから浮いて見えるのは残念でもある。

映画はイキナリGacktの歌で始まる。アレアレと感じているとそこにナレーションが被り、歌が終わって三枝成彰の音楽が聞こえ始めると、「ああ『Zガンダム』が始まったんだ」と実感が湧く。ガンダムの奪取からエウーゴへの合流、カミーユの両親のエピソードとエマの変心、とノンストップで一気に畳みかけてくるテンポの良さは小気味良い。カミーユとジェリドの因縁がさらっと流される件では「大丈夫かなぁ」と不安が込み上げてくるし、おそらくTV版を知らない人はここまでで既に脱落していると思われるが、そんなことはお構いなしに物語はポンポン進む。ジャブロー攻略戦に前後して、ブライト、フラウ、カイ、それにアムロとファーストのメイン・キャラが顔を揃えてくる快感。そして遂に再会を果すシャアとアムロ、でケリ。ああ、早く続きが見たい!と思わせるだけのものはあった。
ポスターはカミーユを挟んでシャアとアムロがいるという構図だが、TVに比べるとシャアの比重が高く感じる。それに「シャアってこんなに饒舌だったっけ?」、というくらいよく喋る。新作部分でクワトロ(=シャア)を前にして、エマとレコアとカミーユがシャアの論評をやってのけるというシーンがあるのだが、シャア自身の受け応えなど大きな笑いどころだ(でも劇場じゃ誰も反応してなかった)。そのクワトロ=シャアの正体ばらしも、カミーユがカイとハヤトの会話を盗み聞きして知るというあっけないもの(カイとハヤトの会話も新作シーン)で、更にアムロが、クワトロのことをシャアと呼ぶのを聞いて確信に至るというわけだ。これは以降の展開にも変更がありそうだ。また他のエピソードが割愛されてるからか、それに比例するかのようにアムロの比重も大きくなっている。第二部で描かれるはずのホンコン編エピソードでは、活躍してくれるだろうか。
ということで気になる続きは、10月公開予定の『機動戦士ZガンダムII/恋人たち』で。しかしなんちゅーサブタイトルだろう。

          (2005/5/29 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 10番スクリーン)
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