＜スタッフ＞
監督・製作：メル・ブルックス
脚本：メル・ブルックス／トーマス・ミーハン／ロニー・グラハム
撮影：ニック・マクリーン
音楽：ジョン・モリス
美術：テレンス・マーシュ
字幕：菊池浩司

＜出演＞
メル・ブルックス／ジョン・キャンディ／リック・モラニス／ビル・プルマン／ダフニ・ズーニガ／ディック・ヴァン・パテン／マイケル・ウィンスロー／ロレーン・ヤーネル／ジョン・ハート

＜あらすじ＞
空気を使い果たしたスペースボール星は、1万年分の大気を持つドルイデア星の大気を奪取しようと目論む。ヘルメット卿は、ドルイデア星の姫を誘拐せんが為に全力を挙げて襲いかかる。しかし、彼らの前に立ちはだかったのは、ヘルメット卿のまったくの他人、ローン・スターだった！

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メル・ブルックスが作った、『スター・ウォーズ』をメインとしたパロディ映画。その他にも『猿の惑星』やら『エイリアン』やら『スター・トレック』やらのパロディが、どこどこ出てくる。特に凄いのは『エイリアン』に出演していたジョン・ハートが、有名シーンのセルフ・パロディに挑戦していることじゃなかろうか。よくもまぁここまでと感心する。それにもうひとつ、全体的に大風呂敷を広げすぎかなぁと感じさせながらも、それをきちんと収拾していることにも感心した。
さて、これが1988年の作品ということは、『スター・ウォーズ』が一応完結してから５年。そろそろ世間の関心は『スター・ウォーズ』から離れたかなぁという頃だ。いや、逆に恋しくなってきた頃かな。ただ一方で、『スター・ウォーズ』も『エイリアン』も知らないよ、という世代が出てきた頃でもある。僕がこの作品を見たのは４年ぐらい後のことだったけれど、その時でさえ「題材が題材だけに１０年も経ったら古臭くなっちゃうんじゃなかろうか」と危惧したんだけど、さてどうだろう？　まぁ結果的に『スター・ウォーズ』も『エイリアン』もシリーズ化されて生き延びているから、杞憂に終わったのかなぁ。久々に見直してみようかな。
最近ＤＶＤが再発売されたのだが、パッケージ・デザインを一新。なんと『スター・ウォーズ／エピソード１』風になっていた。いやはや商魂逞しいことで。

　　　　　　　　　　（1992/2/23　ＶＩＤＥＯ）

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　ダメだ。やっぱり面白い。何年経っても、いつ見ても面白い。笑える。

　SF映画『スター・ウォーズ』のパロディ・コメディ映画。公開から18年経った今でも「面白い！」と思えるのだから、この映画の完成度は高い。それに元となった『スター・ウォーズ』が現在でも絶大な人気を持ち続けているのだから、『スター・ウォーズ』に目を付け、このパロディ映画を作ったメル・ブルックスの目利きたるや素晴らしいと思う。喝采を！

　『スター・ウォーズ』を知っていれば笑えること間違いなしだが、名前しか知らないという程度でもコメディ満載の映画なので気軽に楽しめる。かく言う私も、この映画公開当時は『スター・ウォーズ』をほとんど知らなかった。でも映画館できちんと楽しめた。そう、私はこの映画を映画館で見ている。主人とのデートで、「この映画を見たいんだ」と連れて行かれ、何の映画か分からずに見始めたら、意外にも面白くて脳裏に強烈に焼き付いた。そういった意味でも思い出のある映画。

　この映画は楽しい。本当に楽しい。『猿の惑星』のパロディや他のSF映画のパロディもあるので、ぜひ一度見て欲しい。いやもう見たことのある人が多いのかも知れない。とにもかくにもおすすめ。

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