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「姑獲鳥の夏」
投稿日 : 2005/08/09 20:47
投稿者 Excalibur
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監督:実相寺昭雄
原作:京極夏彦
製作:荒井善清/森隆一
企画:遠谷信幸
プロデューサー:小椋悟/神田裕司
脚本:猪爪慎一
脚本協力:阿部能丸
音楽:池辺晋一郎

堤真一/永瀬正敏/阿部寛/宮迫博之
原田知世/田中麗奈/松尾スズキ/恵俊彰
寺島進/京極夏彦/原知佐子/三谷昇
清水美砂/篠原涼子/すまけい/いしだあゆみ

2005年
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Re: 「姑獲鳥の夏」
投稿日 : 2006/02/20 13:10
投稿者 久保田r
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 雑誌に載っていた広告を見て興味を持った映画。「20ケ月身籠ることが出来るのか──何を身籠ったのか──」というフレーズに興味を刺激されて見た。

 ミステリーな内容で、ミステリーがミステリーを呼ぶというようなストーリー展開で、序盤は少し退屈だった。だが、登場人物の性格が少しずつ理解出来るにつれ、次の展開が気になり始め、気がつくと謎解きが始まっていたという次第。なかなか面白いキャラクターが揃っていて、そのキャラクターたちの言動がこれまたミステリーで、このキャラクターたちに引っ張られていつの間にか見続けていたという感じがする。

 起きている事件は誘拐殺人事件や失踪事件であるのに、全体的な雰囲気は、摩訶不思議意な妖しい妖術の世界。結果的に謎解きが終わってみると、多重人格の涼子が引き起こした一連の事件だったのだが、それまでの過程の妖しさはまさに妖怪の仕業。一体どこにどんな真実があるのか、というのが不透明にでも綺麗な映像で包み込んでいるのがこの映画の特徴だと思った。

 原田知世も田中麗奈もキレイ。永瀬正敏のキャラクターは出来上がっているし、堤真一の思わせぶりは食わせ物。真夏の盛りに見ると涼を得られる映画だと思う。
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「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
投稿日 : 2005/08/09 20:53
投稿者 Excalibur
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原作読んだことないけどジャンル的には興味あるし、京極夏彦って売れてるし、「京極堂シリーズ」って人気あるし、監督は実相寺昭雄だし、出演者は何気に気になるメンバーだし・・・ということで予備知識殆どナシで鑑賞。
主人公が古本屋の店主で、安倍晴明ゆかりの神社の神主(現代版の陰陽師?)で、なおかつ”憑物落とし”という設定も「?」だが、その友人には他人の記憶を見ることが出来る私立探偵がいて、という世界は、一見おどろおどろしいものの正当なミステリー・サスペンス物なのか、それとも妖怪やら魑魅魍魎が跋扈する妖しの世界を描いた作品なのか、一体どっちなんだろうか? 監督が監督なだけに端からカルト作品になることは決定付けられているようなものだが、横溝正史モノみたいに「呪いだ!」「崇りだ!」と騒ぎつつも、所詮はトリック有りの人間の情念が生んだ事件なのかと思いきや、結局は超常現象が絡んできているようでもあり、クロスオーヴァーといえば聞こえはいいけれど、なんだかどっちつかずの印象。これならしっかりと妖怪変化でも出して、キワモノに徹してくれた方が面白かったかなァ、なんて考えてしまったくらい。原作知らずして、勝手に『帝都物語』+『陰陽師』のような世界観を期待してしまった自分がいけないのだけれども。
映像的にはゲイジュツ映画というか、ジッソージっぽいというか、美術の頑張りもあって不思議な画面作りには成功しているし、意外や原田知世がキレイだったなぁという収穫もあるのだけれど(個人的に『時をかける少女』以降、あまり魅力感じてないもんで)、じゃあ面白いのかというと・・・ちょっとギモン。何だかよくわからなかった、というのが正直なところで、これはちゃんと原作を読まなきゃいけないということかなぁ。あと不満といえば堤真一の台詞回し。長台詞も多いのだけれど、聞いていてちょっと辛い箇所が幾つかあり。それでも、もしシリーズ化が実現したならば次も見に行く可能性は大である。DVDも・・・買っちゃうかも?

            (2005/8/7 新宿東急)
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