小説『ティファニーで朝食を』でヒロイン、ホリーは小説家に最高級の鳥かごをプレゼントして
こう言う、「でも約束してね。その中には生き物を絶対にいれないって。」


ベトナム戦争で負傷し帰還したアル(ニコラス・ケイジ)は、親友バーディー(マシュー・モディーン)
に会いにいくが、彼は前線で精神錯乱に陥り精神病院におり、一切口をきかずうずくまっている。
二人はハイ・スクール時代をともに過ごし、鳥が好きなバーディーの影響で何度も何度も
空を飛ぶことを試みる。しかしもちろん飛ぶことはできずその度に地面にたたきつけられる。

やがて、二人は徴兵により戦地へ赴くことになる。それはまるでバーディーが部屋の中で放し飼いに
していたインコが突然、猫に襲われたように…。理不尽に…。

今、バーディーは兵役拒否の疑いを受け、精神病院の鉄格子の中でじっとうずくまり窓を見上げている。

鳥は大空を羽ばたいているから自由なのか。安全な鳥かごの中から何を見ているのか。
バーディーの心は本当にどこかに消えてしまったのか…。

・・・そうかバーディー、君は鳥のように空を飛びたかったんじゃなくて、鳥そのものになりたかった
んだな。からっぽの鳥かごを残して…。


　１９８4年度作品　　監督アラン・パーカー

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監督：アラン・パーカー　
製作：アラン・マーシャル　
原作：ウィリアム・ワートン　
脚本：サンディ・クルーフ／ジャック・ベアー　
音楽：ピーター・ガブリエル　
　
マシュー・モディーン／ニコラス・ケイジ／ジョン・ハーキンス／サンディ・バロン
カレン・ヤング／ブルーノ・カービイ／ナンシー・フィッシュ／ジョージ・“バック”・フラワー／ドロレス・セイジ／ロバート・Ｌ・ライアン

1984年

（管理人）

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