「機動戦士ZガンダムII/恋人たち」
投稿日 | : 2005/10/30 22:41 |
投稿者 | : F20! |
参照先 | : http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html |
前作の最後でアムロと合流してからの話。
タイトルにあるように、カミーユとフォウの淡い青春の恋、アムロとベルトーチカの傷の舐め合い(カミーユ談)、
シャアとレコア、カツとサラ、エマとヘンケン、ブライトとミライ、ジェリドとマウアー...
「ロボット物で恋愛映画にするという無謀な挑戦」というのが、パンフの富野さんのコメント。
確かに無謀でしたf(^ ^;)
でも、フォウのエピソードがあれで終わりとなるならば、
余りにもあっけなく、余りにも悲しい。
そのため宇宙に戻ってからのカミーユとファのシーンが逆に痛々しく見える。
で、最終作は来春3月公開だそうだが、誰も知らないラストだそうな。
いよいよアクシズ勢が出てきて三つ巴になるのだが、果たしてどうなるやら。
特にカミーユとシャアがどうなるのでしょうかね。
ところで、前作の感想に書いた「これが若さか」も「修正してやる」も出てこなかった(笑)
それとシャアとブライトとヘンケンとウォンさんのシーン、
結構人間臭さが溢れ出て、ワタシ的には好きなシーンでした。
Re: 「機動戦士ZガンダムII/恋人たち」
投稿日 | : 2007/04/16 16:11 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
う〜ン…いっぱいいっぱいかなぁ…。これが正直な感想。一度見ただけでは「星を継ぐ者」で得た「Z」の世界が繋がらない。むしろ多方向に広がっていて収束どころではないストーリーとなっている。というか、他のテーマでの絞り方は出来なかったのだろうかと残念でならない。せっかく「星を継ぐ者」でわかりやすくシャアとカミーユに絞ってストーリーが作られてあったのに、この「恋人たち」は男女の存在にテーマを絞ったばかりに世界観が広がり過ぎている。何と言うか、まとめる気があるのかなぁ…という感じを受けて、やはり「Z」は複雑な世界だ…というTVシリーズで得た感想に戻ってしまった。あの「星を継ぐ者」は何だったんだろう…。
そもそも「Z」は、可変モビルスーツや新型モビルスーツがわんさと登場して、それらが登場するだけでもいっぱいなのに、そのモビルスーツに乗るパイロットにまでエピソードがあるので、それらが全部登場するとなるといっぱいいっぱいになるのは当然のことだと思う。TVシリーズでは可能であったこれらのことを映画でまとめるとなると一つ一つのシーンが短くなるのは仕方のないことの上に割愛されるのも仕方のないことで、ましてやそれらのシーンを繋ぐ為に新作映像を盛り込んで一つのストーリーにするというのは、結局全部新作映像で「Z」の二部を作った方が早かったんではないかとついつい思ってしまうような今作だった。
要は一人一人のキャラの消化が中途半端な気がしてならない。アムロだけを見ているベルトーチカの振る舞いも、カミーユと束の間恋愛体験をしたフォウの喜怒哀楽の顛末も、戦場の真ん中で触れ合ったサラとカツの気持ちの行き場も、守ってみせると言ったろうという約束を交わしたジェリドとマウアーの関係の経緯も、エマに思いを寄せるヘンケンの不器用なアプローチも、レコアとクワトロの大人の関係もみんなみんな過程が省略されていたり急ぎ足の展開であったりして「恋人たち」というタイトルの割に恋愛がきちんと組み込まれていないような気がした。
いっそのこと「Z」の本質だけを抜き出した2時間ほどの1本の映画にしてくれないだろうか。その方が分かりやすいような気もする。…が、あの長いTVシリーズを1本の映画で分かろうとするなんて、それこそカミーユの言う「大人ってやつは」っていう大人になってしまうのだろうか。
新訳Z第2章
投稿日 | : 2005/11/05 21:24 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
『機動戦士Zガンダム』を<三部作>でまとめよう!という無謀な企画(笑)の第2弾。
パート1の怒涛の編集ぶりに富野監督の底力を改めて感じさせられたんですが、今回はちょっと厳しいですね。完全に一見さんお断りで、予備知識なしでは辛いどころか戦線脱落の恐れが・・・。
ベルトーチカ、フォウ、サラ・・・(他にもヤザンとかウォンとかステファニーとか色々)と新登場キャラ満載で交通整理に追われているのはわかるのですが、にもかかわらず随所で渋滞が発生している、というか事故まで起こっちゃった感じです。
オリジナル通りとはいえ主役メカのZガンダム初登場シーンはもう少し盛り上げられなかったのか、とか、フォウのエピソードを中途半端に端折るくらいなら、いっそロザミアの出番を削った方が良かったんじゃないか、とか、本筋に絡まないんだからシンタとクムは出さなくても良かったんじゃないの、とか色々と言いたいことも溜まります。
<ファースト・ガンダム>の2作目『哀・戦士篇』も、凝った構成の割に映画としては作劇上どうなのかな?という部分がありましたけれど、今回も同じ印象があります。そういえばどちらの1作目も、TVのエピソードを素直に順繋ぎしたものだったっけ。となると最終作は新作部分がいっぱいの、映画としての見応えは一番ある作品に仕上がるんでしょうか。そうであれば良いんですが。
新作部分といえば、今回は前作以上に手直し部分が気になりました。ハッキリ言って、フォウもサラもレコアもナミカー(!)も、み〜んな別人!これは酷すぎます。そこまで手直しにこだわるなら、あと2年ぐらい時間をかけて完全新作にして欲しかったくらい。それにオリジナル・キャストの”老い”も前作以上に気になりましたし、新キャストも気になりました。セリフ変えちゃってるのも、う〜ん。「パプテマス様」と呼ぶからサラなのに、「シロッコ様」ではねぇ。それに「今でもカミーユって名前は好き?」と聞くフォウ、それじゃ意味が通らないって。
大丈夫なのかな、3作目・・・。
(2005/11/5 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 1番スクリーン)
作品データ