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「ブラザーズ・グリム」
投稿日 : 2005/11/03 17:08
投稿者 Excalibur
参照先
監督:テリー・ギリアム
脚本:アーレン・クルーガー
製作:チャールズ・ローヴェン/ダニエル・ボブカー/ジェイク・マイヤーズ/マイケル・ソリンジャー
製作総指揮:ジョン・D・スコフィールド/クリス・マガーク/ボブ・ワインスタイン
        ハーヴェイ・ワインスタイン/ジョナサン・ゴードン/アンドリュー・ロナ
共同製作:ミシュカ・チェイコ
音楽:ダリオ・マリアネッリ

マット・デイモン/ヒース・レジャー
モニカ・ベルッチ/ジョナサン・プライス/レナ・ヘディ/ピーター・ストーメア
マッケンジー・クルック/アレーナ・ジェコヴォヴァ/デニサ・ヴォルコヴァ
マーティン・スヴェトリク/ローラ・グリーンウッド/ドラホミラ・フィアルコヴァ
デニサ・マリノヴスカ/トマス・ハネク/ピーター・ヴァーセク/ヴェロニカ・ロウロヴァ

2005年
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Re: 「本当は怖いグリム童話」
投稿日 : 2005/11/03 17:09
投稿者 Excalibur
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インチキ怪物ハンターのグリム兄弟が、本当の怪物と対決してしまうというアクション・コメディ!
・・・と書いてしまうのもナンですが、全篇ブラックな笑いに彩られております。ただし結構残酷でグロいシーンもありますので、<グリム童話>の映像化だと勘違いして、健全なお子さまを一緒に連れてくるのはお奨めしかねます。そもそもこの物語の主人公、グリム兄弟である必然性は全くないんですからね。<グリム童話>からエピソードを借りてきて場面を構成していますが、実在したグリム兄弟とは無関係に物語は進みます。強いて言えば、こういった体験を基に後に彼らが<グリム童話>としてまとめたんだろう、と解釈出来ることぐらいでしょうか。好きな人はとことん好きなタイプの作品でしょうが、個人的にはお子さまだけではなく他人には薦めませんね。
「鬼才テリー・ギリアムの7年ぶりの新作!」ということで持ち上げられていますが、稀代のトラブルメイカーである彼はその間に5本もの企画がボツになったとのこと。やっと実現した本作にしたところであちらこちらで衝突が起こり、結局は撮影終了から公開までの間だけでも2年掛かっているのだとか。その辺りのグチャグチャ、ドロドロ〜っとした部分は作品にも反映してしまったようで、ハッキリ言って面白くありません。素材は良かったのに料理人の腕が悪かったのか、素材も料理人も良かったのに最後に余計なデコレーションを施した人が悪かったのか、その辺は定かじゃありませんけれども、主役の二人、マット・デイモンもヒース・レジャーもちょっと勿体無い使われ方をしております。オファーとは逆に、兄と弟の役を入れ替えたのは正解と言えそうですが、これが当初の通りジョニー・デップとヒース・レジャーのグリム兄弟だったなら、もう少しお客さんも入ったかもしれませんね。さて、日本ではヒットするでしょうか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだ〜れ?」とやっているモニカ・ベルッチに説得力がありすぎることと、残忍なのに何故か憎めない、”愛される悪役”を目指しながらも煩わしさばかり気になるピーター・ストーメアの怪演は本作随一の見所です。

       (2005/11/3 ユナイテッド・シネマとしまえん 8番スクリーン)
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