製作：スティーブン・スピルバーグ、監督：マーティン・スコセッシ、主演：ロバート・デ・ニーロの豪華トリオという宣伝の仕方をされていたが、実際のクレジットにはスピルバーグの名前はない。
良くも悪くもデニーロに尽きる作品で、ある意味では『羊たちの沈黙』のようなサスペンス映画に分類すべきなのかもしれないが、役者の力量でホラー映画と化している。中盤まで少々弛れるが、終盤は一気に加速。デニーロのモンスターぶりを楽しむ怪作だ。凄い作品だとは思うものの、個人的には苦手なジャンル。
オリジナル作品である『恐怖の岬』のテーマ曲を流用し、主演の二人もゲスト出演。

　　　　　　　　　　　　　　　（1992/4/11　池袋文芸座）

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