これはミステリー物と言ってもいいのだろう。２０世紀最大の謎の一つ＜ケネディ暗殺事件＞の、ある意味での謎解き映画であり、ほぼノンフィクションでもある。

謎を追う地方検事を主人公に展開していくのだが、ある瞬間から急にホームドラマになってしまう。仕事に没頭するあまり家庭を省みない主人公に妻の怒りが爆発するのだ（日本ではこうはならないだろう）。

結局は力技で家庭崩壊を食い止め、最後の法廷の場へと集約させてしまうのだが、観客の興味はつまるところ主人公の生き方なんかよりもケネディ暗殺の謎解き自体にあるのだから、この展開はどうかと思う。そもそもドラマよりもドキュメンタリーにこそ相応しい素材なのだから。

盛りあがるのはラスト一時間の法廷の場面だけ、というのも皮肉である。またこの内容説明の部分も、それまで伏線らしい伏線も殆ど貼られず、かなり唐突な感があるのは否めない。
３時間８分は長すぎた。

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