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「1492/コロンブス」
投稿日 : 2008/05/10 23:20
投稿者 Excalibur
参照先
1992年に競作となった「コロンブス」映画のもう一本。ジェラール・ド・パルデュー主演で、監督はリドリー・スコット。
とはいうものの、実はこの2本の作品、元々は同じ企画から生まれたものだ。サルキンド父子が手掛けた『コロンブス』の監督オファーを受けていたのはリドリー・スコット。ところが「創作上の相違」というヤツで降りたスコット監督が別に立ち上げたのがこの作品。その為に色々と問題が生じ、あちらの『コロンブス』は原題”CHRISTOPHER COLUMBUS THE DISCOVERY”とタイトルに”COLUMBUS”(コロンブス)を使っているが、こちらは邦題にこそ『1492 コロンブス』と入っているものの、原題は”1492 CONQUEST OF PARADISE”と、お茶を濁す結果となってしまった。

共演はイザベル女王役でシガニー・ウィーバー以下、アーマンド・アサンテ(サンチェス財務長官)、マイケル・ウィンコット(モクシカ)、フェルナンド・レイ、アンヘラ・モリーナ(ベアトリス)、チェッキー・カリョ(ピンゾン)、ローレン・ディーン(コロンブスの息子フェルナンド)、フランク・ランジェラ(サンタルヘル)らで、これはなかなか良い勝負。
そしてヴァンゲリスが手掛けたサントラ盤が話題となり、このメロディーはアトランタ五輪の開会式でも使われていた。

サルキンド版『コロンブス』が”英雄”コロンブスを描いたのに対して、こちらは”人間”コロンブスにスポットを当てた作風。前者が人間的にあまり奥深さを感じさせないのに対して、こちらは「これが同じ人物なのか」と戸惑うほどじっくりと描いている――はずなのだが、実際はかなりかったるい。
サルキンド版は第一回の航海のみを取り上げたのに対して、こちらはそれを前半のハイライトとし、晩年までも押さえた更なる物語を用意しているにも関らず、である。難しいものだ。
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