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「コロンブス」
投稿日 : 2008/05/08 22:33
投稿者 Excalibur
参照先
アメリカ発見500年の年(1992年)に、二本作られた「コロンブス」映画のうちの一本。
プロデューサーはアレキサンダー・サルキンドで、この人はよっぽど”英雄”というものがお好きらしい。過去に手掛けた作品を列挙してみると、『ナポレオン』、『三銃士』、『四銃士』、『スーパーマン』1〜3、『スーパーガール』、『サンタクロース』という具合で趣味・趣向が非常にわかりやすい。この作品でも英雄コロンブスを描き出している。

監督は「007」シリーズなどを手掛けたジョン・グレン、原作と脚本は『ゴッドファーザー』で御馴染みマリオ・プーゾで、他にも『大地震』や、サルキンドと組んだ『スーパーマン』の1と2も執筆している。
マーロン・ブランド(大審問官トルケマーダ)、トム・セレック(フェルナンド王)、ロバート・ダビ(マルティン・ビンソン)、レイチェル・ウォード(イザベル女王)、それに無名時代のキャサリン・ゼータ・ジョーンズがコロンブスの恋人ベアトリス役で出演し、タイトル・ロールのコロンブス役はデビッド・リーン監督に見出され(次回作の主役に選んだものの、監督が急逝してしまったため中止に)、大型新人と期待されたジョージ・コラフェース。この人、今はどうしてるんだろうか。

製作途中で監督が降り、主役も降り、マーロン・ブランドがゴネ、という具合に色々とトラブルのあった作品ではあるものの、堂々たる大作の風格は持っており、この点はジョン・グレン監督の力量を認めてもいいだろう。ただ、人物関係がわかりづらいのは難点。
またコロンブスがあまりにも堂々としすぎ、ヒーロー然としているのは如何なものだろうか。それに見方を変えればかなり嫌な奴になっているのだが、このあたりは史実に忠実なのだろうか。
ラストがやや強引にハッピーエンドもどきにしている為、映画全体が散漫な印象を受けるのも残念。

ちなみにコロンブスはその後、二次、三次、四次の航海に出発しているが、何れも失敗に終っている。映画は正に彼の絶頂期で幕を閉じているのだ。

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