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「銀河鉄道999」
投稿日 : 2004/05/06 00:26
投稿者 Excalibur
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製作総指揮:今田智憲
企画・原作・構成:松本零士
企画:有賀健/高見義雄
脚本:石森史郎
音楽:青木望
監督:りんたろう
監修:市川崑

(声)
野沢雅子/池田昌子/麻上洋子/肝付兼太
井上真樹夫/田島令子/富山敬/小原乃梨子
柴田秀勝/藤田淑子/槐柳二/坪井章子
納谷悟朗/来宮良子/麻生美代子/久松保夫/城達也

1979年
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さらば少年の日よ・・・
投稿日 : 2004/05/06 00:27
投稿者 Excalibur
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劇場、TV、ビデオ・・・おそらく10回以上は見ているはずだが、最近では冒頭部分だけでもジワ〜っときてしまう。何度見ても『さよなら銀河鉄道999』ではそんなことは起こらないので、それだけこの作品が自分の感性に合致したということなんだろう。

実は最初に見た時は、さほど感動しなかった。早起きして公開初日に見に行ったという、自分的には記念すべき作品だったのだが、ムチャクチャ期待していただけに、案外あっけなく終ったなぁという失望感の方が強かったのだ。ハーロックやエメラルダスが出てくることによって、いわゆる松本零士の<宇宙の海の物語>の集大成を期待していたのに、映画はストレートに『銀河鉄道999』の物語を描いている(当たり前の話だ)。お話そのものよりも、他作品との関連性やら謎解き(メーテルの正体、終着駅の謎など)にのみ興味が集中していたからだろう。
時間をおき、アンコール上映やTV放映などで何度か見ているうちにようやっと素直に物語を捉えることが出来るようになって初めて、鉄郎とメーテルとの別れのシーンに涙するようになり、そして今ではタイトルバックにメイン・テーマが流れるだけで涙腺が緩むようになったのである。

それにしてもこの作品、オムニバス形式の原作からエピソードをピックアップしたものでありながら、その構成は実に無駄がない。ガラスのクレアをレギュラー・キャラに格上げしたのもマルだし、絶対的な機械信奉者である機械伯爵、生身の人間の代表アンタレス、機械と生身で揺れ動くシャドウ、という具合に各ゲストキャラクターたちが一本の映画の中で、実に巧みに配置されているのだ。そしてハーロック、エメラルダス、トチローらがファン・サービスとして登場するなど、映画的興奮を盛り上げる仕掛けも十分。これを越える作品はそうそう作れまい。

気になる点と言えば、999号の旅が短すぎることか(地球からアンドロメダまでが近すぎる)。もう少し途中駅の描写というか、時間経過を描いて欲しかったとは思う。
それと、これはファンゆえに客観的に作品を見られないからなのだが、予備知識なしで見た時に、ハーロックたちのキャラクター(と、その立ち位置)がきちんと観客に理解されているのかどうかはずっと気になっている。実はハーロックたち抜きでもこの作品は立派に成立するわけで(エメラルダスだけが機械伯爵の居場所を知っているというのは無理があるし、その機械伯爵を追っているというトチローは何となくスケールダウンした印象。もちろんトチローが絡んでこなければハーロックの存在意義もない)、純粋に鉄郎とメーテルの物語として見た場合に余計な存在だと思われないか、ということなのだが・・・。

いずれにせよこの作品を偏愛(?)するあまり、TVシリーズは当然のこと、原作や続編作品が全て駄作にしか思えないというのが、自分なりのマイナス・ポイントである。
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