「女王陛下の007」
投稿日 | : 2001/05/12 01:48 |
投稿者 | : Excalibur |
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シリーズ6作目。007=ジェームズ・ボンドに強烈なイメージを残したショーン・コネリー降板の後を受けて、モデル出身の新人ジョージ・レイゼンビーが二代目を襲名。
コネリーのような凄みはないものの、適度なユーモアとシャープな身のこなしを見せ、巷間言われるほど悪くはない。但し、製作中のスタッフやキャストとの軋轢などのトラブルからこの一作のみで降板し、これが必要以上のイメージ・ダウンを招いてしまったようだ。イギリス人ではなくオーストラリア人だということも、それに輪をかけて――。
シリーズとしては中だるみの時期ということもあってか興行的にも低迷。だが、その出来映えはシリーズ中でも上位に位置する。劇中に挿入されるルイ・アームストロングの泣かせのメロディも効いているし、お馴染みのレギュラー陣の安定ぶりもいい。特に、ミス・マネーペニー役のルイス・マックスウェルが出色だ。
にもかかわらず、不当に低く評価され駄作のレッテルを貼られているのは残念。近年、当時のゴタゴタを知らない層などから再評価されてきてはいるのだが。
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