主人公が幽霊になって愛する人を見守るという物語から連想されるのは、パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグらが出演して大ヒット作となった『ゴースト／ニューヨークの幻』かも知れませんが、一足早く作られたのがこのスティーブン・スピルバーグの監督作品です。

山火事の消火作業中に命を落としたパイロットが、若いパイロットを見守るために現世に戻ってくるものの、そのパイロットとかつての恋人が恋に落ちてしまって・・・というファンタジックなラブ・ストーリー。元々は『ジョーと呼ばれた男』という日本未公開作品のリメイクだそうですが、女優がメインになるのはスピルバーグ作品では珍しいかも知れません。ホリー・ハンターがなかなかチャーミングで魅力的です。

脇を固めているのはジョン・グッドマンとブラッド・ジョンソン。そして主人公はリチャード・ドレイファス。
だからなのかどうかはわかりませんが、どことなく雰囲気が同じスピルバーグ＆ドレイファス・コンビの『未知との遭遇』に似ている気がします、特にラストは。
でも考えすぎでしょうかね。

なお、天使の役を演じているのはオードリー・ヘップバーンで、これが彼女の遺作となってしまいました。

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