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「ドク・ハリウッド」
投稿日 : 2007/11/29 14:58
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
製作:スーザン・ソルト、デボラ・D・ジョンソン
製作総指揮:マーク・マーソン
原作:ニール・B・シェルマン
脚本:ジェフリー・プライス、ピーター・S・シーマン、ダニエル・パイン
撮影:マイケル・ケイトン=ジョーンズ、マイケル・チャップマン
音楽:カーター・バーウェル

<出演>
マイケル・J・フォックス/ジュリー・ワーナー/ブリジット・フォンダ/ウディ・ハレルソン/バーナード・ヒューズ/デヴィッド・オグデン・スタイアーズ/フランシス・スターンハーゲン/ジョージ・ハミルトン/アイダ・バード/ロバーツ・ブロッサム、他

<ストーリー>
ベンは、総合病院でのキャリアを看板に、給与が高額なハリウッドの美容整形の病院へ転職しようとした。だが、愛車ポルシェでハリウッドへ向かう途中、道路の真ん中にいた牛を避けようとして自動車事故を起こしてしまう。裁判の結果、ベンは、小さな町グレイディの診療所で32時間のタダ働きを命ぜられる。

1991年 ワーナー・ブラザーズ
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Re: 「ドク・ハリウッド」
投稿日 : 2007/11/29 15:02
投稿者 久保田r
参照先
 この映画のイメージ戦略が”マイケル・J・フォックス主演のオシャレでコメディーな映画”なので、そのノリを期待して見ると、イメージとは異なる意外に心温まる内容であることに気付く作品。感動の名作とまでは言い切れないけれど、人の持つ温かみに触れられる良作となっている。

 マイケル・J・フォックスが演じる医者のベンは、田舎町グレイディでタダ働きをすることになり、イライラを隠さずにいたが、町長を始めとする住人たちの気取らない大らかな人柄に触れるうちに、次第に適応していくようになる。診療所は、外科も内科も婦人科も何でもありの状態で、毎日様々な症状の患者が訪れ、中には離れて暮らす妹から届く手紙を読んでくれという妊婦や、診療のお礼に豚を届けたりする患者までもがいる。この豚がベンと住人たちを繋ぐ役割を果たしていて、一見田舎を象徴している動物が、ストーリーが進むにつれて癒しの存在となり、ベンにとっては人との関わりを教えてくれる存在となる。道行く人が、代わる代わる「いい豚だな!」と声を掛けるのがこの映画の合い言葉。

 シナリオの組み立てがよく出来ていて、ベンの心理描写がよく描けている。ベンと関わるルーという都会帰りのバツイチの女性や、ルーと結婚したがっている堅実を絵に描いたような保険のセールスマンのハンクや、町を飛び出したがっている町長の娘のナンシーなど、田舎と都会の両方を感じさせるキャラクターが入れ替わり立ち替わりベンの前に現れて心を揺さぶる。そして、ベンは、お金のためにハリウッドへ行こうとする自分を見つめ直すこととなる。

 作品で舞台となっているグレイディという町は、みんなが親戚付き合いのような親密さがあり、噂があっという間に町中に広まるほどの田舎町。人との関わり合いが濃いところが特長。この映画は積極的にその点を描き、都会との違いを浮き彫りにしている。都会と田舎どちらにも長所があり短所があるということがこの映画を見ると分かる。そして、そのどちらを愛するかはその人しだいというのが、よく伝わってくる内容となっている。ハート・ウォーミングな作品。
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