トップページ > 記事閲覧 
「超劇場版 ケロロ軍曹 2/深海のプリンセスであります!」
投稿日 : 2007/11/22 18:06
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:山口晋
総監督:佐藤順一
アニメーション制作:サンライズ
製作:安田猛、尾崎雅之
プロデューサー:渡辺啓之
エグゼクティブプロデューサー:角川歴彦、吉井孝幸
企画:井上伸一郎、宮河恭夫
原案:吉崎観音
脚本:横谷昌宏
撮影監督:福士亨
美術監督:田尻健一
編集:板部浩章
音楽:鈴木さえ子
主題歌:「その手をつないで」渡辺美里
キャラクターデザイン:迫崎史敏
音響監督:鶴岡陽太

<声の出演>
渡辺久美子/小桜エツ子/中田譲治/川上とも子/斎藤千和/子安武人/草尾毅/桑島法子/辻希美、他

<ストーリー>
未確認生物の調査を理由に南の島を訪れた日向家一行は、突然巨大生物に襲われ、夏美がさらわれる。夏美は、深海に連れて行かれ、そこでメールとマールという不思議な姿をした二人と出会う。何と夏美は、メール王子に見初められ、プリンセスとして連れて来られたのだった。

2007年 角川ヘラルド映画
記事編集 編集
Re: 「超劇場版 ケロロ軍曹 2/深海のプリンセスでありま
投稿日 : 2007/11/22 18:08
投稿者 久保田r
参照先
 劇場版第2作。前作は冬樹が主役だったが、今作は夏美を主役に据え、ゲストキャラを交えお馴染みのキャラ達が奮闘する。

 今作のストーリーは、日向家の頼れる存在の夏美の精神面に迫った内容で、普段は勝気で活発な夏美の少女らしい側面がクローズアップされたストーリーとなっている。突然深海に連れて来られた夏美は、いきなり”プリンセス”として迎えられる。日向家を切り盛りする夏美の姿を見初めたマロン星人のメール王子が、”プリンセス”とすべく夏美を自分たちの住む深海へと連れて来たのだが、ここにはメールとマールしか住んでおらず寂しい世界。夏美は、幼い頃に迷子になった経験があり、その時に心細い思いを味わった為、メールとマールの寂しい思いを心のどこかで感じ取り仲良くなる。メールは、高度な技術力を持っており、夏美の心の中のイメージを実際に作り出し、夏美の心を手繰り寄せていく。寂しい者同士が寄り添うようにいつしか夏美はメールのそばに寄り添うようになり、夏美は吸い込まれるように自ら”プリンセス”を受け入れる。

 そこで”ちょーっと!待ったーっ!”と参上するのがケロロ達で、夏美を奪還すべく乗り込む。既に夏美はメールの体の一部となっていたが、ケロロ達の懸命な戦いが活路を開き、夏美は目覚めてメールの体から抜け出す。メールの感情は暴走し、大爆発を引き起こす寸前に夏美とケロロがメールとマールを助け出し、一命を取り留める。そして、夏美は自分の家へと、メールとマールはマロン星へとお互いに本当に帰るべき場所へ帰るというストーリー。

 メールとマールは、地球へ流れ着いたマロン星人の生き残りで、二人とも何百年もの間地球の深海で生き続けているうちに古いデータが失われて”迷子”となった。夏美も幼い頃に”迷子”の体験がある為に、元来優しい性格故に放っとけずに二人に惹かれていった。そして、それは、普段は表に出ない夏美の少女らしいやわらかな側面が前面に表れる形となった。

 この映画の夏美は、普段よりも何倍も少女らしい。小雪と無邪気に波と戯れたり、夏美の心のイメージが形となった街のデパートでメールとマールと遊んだり、白くフワリとした衣装を身に着けたり、夏美の心のイメージから生まれたサブロー先輩と観覧車の中で抱き合ったりと、乙女な側面を終始見せてくれる。普段は勝気な夏美のこれらの少女らしい側面は、守ってあげたくなるくらいの優しい可憐さだが、戦う無敵な夏美ファンの人には、少々物足りないかも知れない。夏美に惚れているギロロも今回はこれといった活躍はないので、前作ほど本格的な戦いのシーンは少ない。そんな中でクルルの作り出した兵器は活躍し、最後には下に眠っていたマロン星人の宇宙船を直してメールとマールを帰らせたので、今回本当に役に立ったのはクルルではないかと思う。

 普段は表に出ない夏美の心の中の寂しい思い出。普段がしっかり者である故に、切なく優しい気持ちになるストーリー。夏美は最後には”心の迷子”から脱して、本当に帰るべき場所を見極めた。夏美の心の中のイメージの街は、誰しもが持っている幼い頃の寂しい思い出だと思う。そしてそれは、人の心の成長の記録ではないだろうか。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -