「ゼロの焦点」(1961)
投稿日 | : 2007/09/26 08:11 |
投稿者 | : Excalibur |
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松本清張の小説を映画化したもので、主演は久我美子。
共演は高千穂ひずる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、加藤嘉、穂積隆信、高橋とよ、沢村貞子。1961年の作品。
新婚早々、社用で金沢へと旅立った夫が行方不明となる。残された妻は夫の足跡を訪ねるが、そこで彼女が見たものは夫の隠された一面、そして彼を取り巻く哀しい女性たちの姿だった・・・。
二転三転のドラマ運びは面白いが、多分にこれは原作の巧さだろう。
最後にヒロインが唐突に謎解きをはじめてしまうのが興醒め。伏線の張り方にもう一工夫欲しいところだし、これを受けた犯人が延々と自白してしまい、挙句の果てに自殺してしまうということは、基本的に皆善人の物語なのか、と思えてしまう野村芳太郎監督作品。
脚本は橋本忍と山田洋次の共同で、音楽は芥川也寸志が担当している。