千葉真一がアイアン・シャープという劇場用オリジナル・ヒーローに扮した、昭和36年公開のニュー東映作品。
宇宙快速船に乗って颯爽とやってくるアイアン・シャープだが、これが強いんだか弱いんだか。千葉真一が演じているだけあってアクションも多少は見せるのだけれども、絡んでいる相手役が下手くそでちっとも強そうに見えず、格好悪いったらありゃしない。しかもこのデザインが実に地味で、これではターゲットとなる子どもたちに強くアピールするとは言いがたい。
敵は海王星人（！）で、連中の地球侵略を阻止するというお話なのだが、その割りにスケールが小さいし、演出のテンポも悪くだるい。
ただ、唯一評価出来るのはクライマックスの都市破壊シーン。ミニチュアとの合成なのだが、これが実に良く出来てる。白黒だからアラが目立たないのだろうか。今日の目で見ても唸らされる珠玉のカットだ。

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