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「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/ディアルガVSパルキアVSダークライ」
投稿日 : 2007/09/08 15:50
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:湯山邦彦
アニメーション監修:小田部羊一
プロデューサー:吉川兆二、深沢幹彦、岡本順哉、盛武源
原案:田尻智
脚本:園田英樹
主題歌:サラ・ブライトマン
キャラクターデザイン:毛利和昭、松原徳弘
音響監督:三間雅文
総作画監督:毛利和昭

<声の出演>
松本梨香/大谷育江/豊口めぐみ/うえだゆうじ/林原めぐみ/三木眞一郎/犬山イヌコ/石坂浩二/山本耕史/加藤ローサ/山寺宏一/秋山竜次/山本博/馬場裕之/中川翔子、他

<ストーリー>
時空の狭間でディアルガとパルキアは激しい戦いを繰り広げていた。両者の戦いのエネルギーは、時空の壁を超え、サトシたちのいるアラモスタウンの町を壊し始めた。人に悪夢を見せるポケモンということで、人々から疎ましがられていたダークライだけはディアルガとパルキアの存在に気付き、孤独な戦いを続けていた。

2007年 東宝
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Re: 「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/ディアルガVSパルキアVSダークライ」
投稿日 : 2007/09/08 15:51
投稿者 久保田r
参照先
 タイトルを見て(まるで特撮のようなタイトルだな)と感じつつ、小4の長男と見に行って来た映画。今年のポケモン映画は、ワイヤレス通信を利用して、ニンテンドーDS「ポケットモンスター ダイヤモンド」「ポケットモンスター パール」に、映画に登場する幻のポケモン「ダークライ」をプレゼントするという試みが行われていて、館内にはDSを持った子供たちが多く見られた。こうした試みは、画期的なことで楽しいことではあるのだけど、ゲームを持っていない子もいるだろうことを考えると、親としては少々困惑する。我が子はDSを持っていたので「ダークライ」を入手したが、すぐに電源を切ってカバンに仕舞った。映画館の中でああいった物が光を放っていると嫌でも目立つし、近くに座っているDSを持っていない子がじーっと見ていたので居心地が悪くてすぐに仕舞った。楽しいことではあるんだけど、親としてはゲーム以外のもうちょっと違う内容のプレゼントが欲しいと思った試みであった。

 さて、映画。今回は、タイトルからも察しが付くように、ディアルガとパルキアとダークライの戦いが全体を占めているややハードな内容のストーリー。冒頭で、ディアルガとパルキアの戦いが繰り広げられ、両者とも傷を負うほどの激しい戦いが続く。そこは、時空の狭間であり、やがて時空の壁を超えてサトシたちのいるアラモスタウンの町を壊し始める。アラモスタウンには、ダークライという人に悪夢を見せる幻のポケモンがおり、このダークライだけが時空で行われているディアルガとパルキアの戦いを察知し、町を守るために人々から疎ましがられながらも戦いを続けるという内容。

 アラモスタウンには、時空を表す「時空の塔」があり、この塔が戦いを鎮める鍵。そのことに気がつくまでにディアルガとパルキアの存在に気付かない人間達は、ダークライに対して何度となく攻撃をしかけ、ダークライは、孤独な戦いを強いられる。ダークライは、町を守る為に普段は幻のように隠している姿を現して、時空の狭間にいるパルキアに対して攻撃をしていたのだが、それが分からない人間たちは町に起きた異変はダークライのせいだと決めつけてしまう。この孤独な魂の持ち主のダークライの存在が、この作品のメッセージを見る者に伝えている。

 アラモスタウンとそこに住む人たちとダークライを現実の世界と置き換えてみると、切実なメッセージを感じることができる。一つの町の中で疎ましい存在という理由だけで排除しようとする人間の行動が痛ましく、身につまされる思いがする。ダークライは、昔受けた一人の少女の優しさを大切に抱えていて、その少女(孫)が住む町を守る為に人々から攻撃されても孤独に戦いに挑む。その献身的な姿には、胸を打つものがある。そして、他のポケモンたちの姿にも。ディアルガとパルキアが姿を現し、いよいよ町が崩壊を始めた時、ポケモンたちは崩壊を食い止めようと身を呈して能力を発揮した。ポケモンたちの健気な姿に胸が打たれた。

 この作品には、同じ空間に住む者同士のバランスの取り合いといったものが描かれている。人とポケモンと自然の共存。優しい心を持ち、決めつけではなく物事を正確に捉えること。決めつけによる誤解の悲しさが描かれている。
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