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「花嫁のパパ」
投稿日 : 2007/08/16 15:54
投稿者 久保田r
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<スタッフ>
監督:チャールズ・シャイアー
製作:ナンシー・マイヤーズ、キャロル・バウム、ハワード・ローゼンマン
製作総指揮:サンディ・ガリン、ジェームズ・オール、ジム・クラックシャンク
脚本:フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット、ナンシー・マイヤーズ、チャールズ・シャイアー
撮影:ジョン・リンドレイ
音楽:アラン・シルヴェストリ
美術:サンディ・ヴェネジアーノ
編集:リチャード・マークス
衣装(デザイン):スーザン・ベッカー
字幕:戸田奈津子

<出演>
スティーブ・マーティン/ダイアン・キートン/キンバリー・ウィリアムズ/キーラン・カルキン/マーティン・ショート/ジョージ・ニューバーン/ピーター・マイケル・ゴーツ/B・D・ウォン/ケイト・マクレガー=スチュワート、他

<ストーリー>
4ケ月間ローマに留学していた娘が帰国し、告白をする。「私、婚約したの!」それを聞いた父親・ジョージは、目を白黒させて反対するが、妻と娘に押し切られてあれよあれよという間に花嫁の父に。果たして結婚式はうまくいくのかどうか!?

1992年 アメリカ タッチストーン=ワーナー・ブラザーズ配給
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Re: 「花嫁のパパ」
投稿日 : 2007/08/16 15:57
投稿者 久保田r
参照先
 「花嫁の父」(1950)のリメイク作品。時代の流れに合わせてか、軽いタッチのタイトルとなっている。花嫁の父親というのは、やるせないというか哀しいというか寂しい存在で、結婚披露宴となるととかく娘を筆頭とした母親を含む女性が主役となり、急に話の辻褄が合わない存在となる。披露宴を取り仕切るコーディネーターと交渉をしようにも、これまで自分が培ってきた経験を全く活かすことが出来ず、理解不能なことばかり。”結婚式は女性の夢”を前に右往左往する情けない父親像が描かれている。

 作中で結婚式を挙げる花嫁・アニーは22才で、新郎・ブライアンは26才。最近の傾向からすると若いカップルだが、アニーの両親は22才でアニーを産んでいるので、早過ぎるということはない年齢。でも、父親・ジョージにしてみればアニーはまだまだ自分の保護の下にいる幼い娘であり、結婚なんてもってのほか。でも、周囲に押し切られて不承不承花嫁の父となるのだが、披露宴のことで理解を超えることばかりが連続して起きて、情緒不安定な言動と行動を繰り返す。なんとも情けないような可笑しいようなかわいらしい存在。娘を嫁に出す花嫁の父親とは、かくも混乱した心境になるものだろうかという気分になる。

 花嫁の父親がみなこのように動揺するものではないと思うが、複雑な思いになるのは確かだと思う。娘ではあるけれども、これからは一線を引いた関係になる。そのことに戸惑う父親は多いと思う。その分母親は、自分が体験してきたことなので度胸が座っている。その点に女性の偉大さが表現されている。

 個人的には、披露宴のコーディネーターの”フラーンク”が気に入った。多少大げさな立ち居振る舞いだが、ああいったテンションは披露宴を仕切る仕事では必要。自分がテンションを上げていかなくては、こんな大仕事を楽しくこなせる道理がない。結婚式は、日常の延長上にあるリアルとファンタジーが織り混ざったセレモニー。現実生活にしっかりと足のついている花嫁の父親にはかくも大変な一大事がよく表れている映画。
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