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「免許がない!」
投稿日 : 2006/09/25 15:11
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:明石知幸
製作:鈴木光、和田仁宏、武井英彦
プロデューサー:青木勝彦、三沢和子、山崎喜一朗
脚本:森田芳光
企画:鈴木光
撮影:仙元誠三
音楽:大谷幸

<出演>
舘ひろし/墨田ユキ/西岡徳馬/五十嵐淳子/秋野太作/中条静夫/片岡鶴太郎/江守徹、他

<ストーリー>
映画スターの南条弘は、撮影途中であるにもかかわらず一念発起して自動車の運転免許取得を決意。周囲に迷惑をかけつつ「三週間で免許を取って来る!」と息巻いて田舎の自動車学校の合宿所に入る。しかし、40歳の南条は、合宿所でも自動車学校でも衝突のしっ放し。はたして南条は免許を取ることが出来るのか!?

1994年 東宝
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Re: 「免許がない!」
投稿日 : 2006/09/25 15:11
投稿者 久保田r
参照先
 車のシーンは全てトレーラーに引っ張ってもらって撮影していたという、40歳の映画スターが自動車免許を取得するまでのコメディ映画。自動車学校という免許取得には絶対に欠かせない学校を舞台に、映画スターが右往左往しつつ奮闘する様子を笑いながら見ることが出来る。

 この自動車学校という空間は特殊な空間で、免許を取得する為に集まった免許のない者たちの一種独特な連帯意識が満ちている学校で、みな仲間のようで仲間ではない、努力によっては卒業時期がバラバラという結局は個人個人の為の学校で、習いに来る生徒も年齢が幅広いなら、教える方も個性がバラバラで、不思議と先生と生徒の相性が悪いとハンコが貰えないという運にも左右されている学校となっている。そんな自動車学校に40歳の映画スターが生徒として入り、騒動を巻き起こして何とか免許を取るまでを描いている。

 この映画を見ると、若い時に通った自動車学校を鮮明に思い出す。S字カーブや車庫入れ、坂道発進など、現在オートマチック車に慣れっこになった自分が思わずハッとするシーンが一杯入っている。そしてついつい、自分が通った自動車学校の教官を思い出したり仮免に落ちた時のことなども思い出したりして苦い思い出に苦笑したりする。免許を持っている人が見ると、あの頃はもの凄いドキドキして教習車に乗っていたなぁ…と初心を思い出す映画となっている。免許を持っていない人が見ると、どのように感じるのであろうか。

 毎日教習生の下手な運転に付き合ってストレスの溜まっている教官と、映画スターという特殊な世界から来た生徒のぶつかり合いが面白く、「リアリティがなくちゃ踏切の安全確認なんか出来ない」という映画スターのわがままの為に映画のセットを使って電車を走らせてみたり、卒業試験ではスタッフが路駐の車をなくしたり、商店街を歩くおばちゃんたちをなくしてみたりと、実際にはあり得ない手段が次々と出て来て面白い。こんな方法で免許なんか取っても意味ないよと思いつつも逐一行動がキザな映画スターと、早く免許を取ってもらわなくちゃ映画の撮影が進まないというスタッフのあの手この手のがんばりが面白く、それに対する教官がどう接していくのかという辺りがとても楽しく見ることが出来る。免許を持っている人にも持っていない人にも楽しめる作品。
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