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「ポケットモンスター/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
投稿日 : 2006/08/02 14:16
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:湯山邦彦
主題歌:「守るべきもの」Sowelu

<キャスト>
サトシ:松本梨香/ハルカ:KAORI/タケシ:うえだゆうじ/マサト:山田ふしぎ/ピカチュウ:大谷育江/ムサシ:林原めぐみ/コジロウ:三木眞一郎/ニャース:犬山イヌコ/ソーナンス:うえだゆうじ/マネネ:大谷育江/ジャック・ウォーカー:山寺宏一/ヒロミ:眞鍋かをり/ジュディ:ベッキー/ファントム:藤岡弘、/ペラップ:ホリ/ギジェ:三宅健太/シップ:西村知道/マナフィ:白鳥由里、他

<ストーリー>
次の町に向かっていたサトシたちは道に迷い、とある旅の一座と出会う。次の町まで同行している途中、ハルカは海の中に神殿が浮かんでいるという不思議な夢を見る。そして、大事に匿われているマナフィの卵とも出会う。悪者、ファントムがサトシたちに襲いかかり、サトシたちは必死で卵を守る。その最中にハルカの腕の中で卵は孵った。

2006年夏休み公開 東宝
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Re: 「ポケットモンスター/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
投稿日 : 2006/08/02 14:17
投稿者 久保田r
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 夏らしい水の青さに満ちた作品。冒頭のマナフィの卵を捕獲するシーンでは、ヘリコプターやメカの描写が実写さながらの迫力のある映像でスリル感がある。全体的にキャラの絵は普通のアニメと変わりはないが、背景やメカ、建物の絵といったものが立体的にリアルに描かれているので、これまでのよりとても綺麗な絵の中で生き生きと動くピカチュウたちを見ることが出来る。

 今回の主役は、マナフィとハルカ。マナフィは、海に生きるポケモンを統べるポケモンで、やんごとなき存在。騒動の最中にハルカの腕の中で卵が孵り、最初に見たハルカを”ママ”と思うようになる。マナフィは生まれながらにして使命を帯びていて、広い海を回遊しながら皆既月食の日に海の神殿に辿り着き、そこからは海に生きるポケモンを統べる存在になるというストーリー。

 マナフィが無事に神殿に辿り着くまでをサトシたちが船で追いかけて見守っているのだが、それを邪魔するのが悪者、ファントム。神殿に眠る宝を我が物にしようと、ことあるごとに現れてはサトシたちを脅かす。サトシとポケモンレンジャーのジャック・ウォーカーは、マナフィを守ろうと懸命に戦い続け、そして最後には、逞しく成長したマナフィがカイオーガの一撃で撃退する。

 サトシとピカチュウは、シリーズの主人公らしく全編に渡って活躍はしているが、それでもやはり今回は舞台が海とあって少しばかり影が薄いだろうか。中でもピカチュウはバトルらしいバトルがなくて物足りないかも知れない。でも、ファントムが抜いた宝を元の場所に戻しに行ったサトシを心配する声は愛情に満ちていた。「ピカ」しかないピカチュウの声だが、心の機微が細やかに表れていて、時には胸を打つほど。これは、長年ピカチュウの声を務めている大谷育江さんだけにしか出来ない技だと思う。

 物足りないと言えば、毎度お馴染みロケット団の活躍が物足りない。二度「ヤな感じ〜」と飛ばされるが、後半になるとパタっと登場しなくなる。ロケット団のファンとしてはこれでは寂しい。お約束としての登場ではなくて、次回はぜひストーリーに絡んでの役目を得ての登場を心から望む。

 今回の映画は、背景や水の描写が非常に綺麗なのに伴って、ストーリーもその中身も綺麗にまとまっている感のある映画だと思った。海を扱った洋画のモチーフがちらほらと垣間見られ、それらと「ポケモン」らしさが上手く融合して綺麗にまとまっている映画という感じだった。初期の頃のような心に訴えかけるメッセージ力はないが、視覚的にマイナスイオンをたっぷりと感じられる夏らしい涼を得られる映画であった。
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