本来「四谷怪談」は赤穂浪士が主人公という設定らしいので、これは原点回帰。メインは「四谷怪談」の方だが、うまく「忠臣蔵」ともドッキングしている。ただ、吉良邸討ち入りに際してお岩さんの手助けがあった、という解釈はどうかなぁ。暴れまくる真田広之の浅野内匠頭というのも新鮮だ。
この作品、なんといっても高岡早紀に尽きる！宣伝ではこの映画で彼女が脱いでいるのは伏せられていたが、そのインパクトを抜きにしてもこの作品での彼女は素晴らしい。荻野目慶子の怪演も特筆モノ。オルフの「カルミナ・ブラーナ」の使い方も良い。
同時期に市川崑監督の『四十七人の刺客』も公開されたが、娯楽作としてはこちらの方が上。

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