トップページ > 記事閲覧 
「11人いる!」
投稿日 : 2006/06/12 14:21
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
原作・構成:萩尾望都
監督:出崎哲、冨永恒雄
製作:多賀英典
プロデューサー:古徳稔
脚本:今泉俊昭、小出一巳
企画:落合茂一
作画監督:志水恵蔵

<キャスト>
タダ:神谷明/フロル:河合美智子/王様:田中秀幸/四世:古川登志夫/ガンガ:玄田哲章/アマゾン:鈴置洋孝/ヌー:若本紀昭/トト:TARAKO/赤鼻:塩屋浩三/チャコ:柏倉つとむ、他

<ストーリー>
コスモアカデミーを受験したタダたちは、最終試験の為に古い壊れた宇宙船へと乗組んだ。10人1組のチームの筈なのに、何故か11人いる。誰が11人目なのか、お互いに疑いあう受験生たち。そこへ、船の軌道を変える大爆発が起きた。

1986年 東宝
記事編集 編集
Re: 「11人いる!」
投稿日 : 2006/06/12 14:21
投稿者 久保田r
参照先
 舞台となるコスモアカデミーという学校がいかに権威のあるところかということと、宇宙には様々な人種がいるということが冒頭できちんと説明されているので、作品の基盤が最初にしっかりと頭に入り、自然とストーリーに入り込める作りとなっている。

 タイトルの「11人いる!」が、ストーリーと絡んでインパクト強く刷り込まれるので、作中のキャラ同様、見ている方も誰が11人目なのか、始終ドキドキワクワクして一緒に「11人目探し」を味わえる。次から次へと起きるアクシデントや、それに対処するタダたちの機転、共同生活を送るうちに徐々に沸いて来る情など、全てをタダたちと同時進行で分かち合えるので、まるで自分が11人目になったかのような気分になれる。そして見終わった後、爽やかに感じられる複雑な仲間意識は、この映画が伝えたいものを自分が体感したのだと気づく次第。

 この映画では、極限状態の中で初対面の者同士がいかに手を取り合えるかという人間同士の干渉が描かれている。様々な環境の星からやって来た考えも価値観も異なる他人同士が一つのアクシデントに立ち向かう光景は、そのまま現在の私たち人間に問いかけているようにも思う。地震や予期せぬ災害など、いつ起こるとも知れない危機に直面した際、私たちはどんな行動を取るのであろうか。この映画は、種族の違いを超えた命を守る大切さを描いている。

 冒頭から終りまで片時も目の離せぬ展開で引っ張る構成力は流石。絵も細部に渡り丁寧に描かれてあり、良質なアニメ映画となっている。ただし一点惜しいと思うのは、主役二人の声で、タダの声はキャラから感じるイメージよりも若干低く太いように思う。そしてフロル。これは個人的な好みの問題でしかないが、私の好みではなかった。もう少し演技力のある声優が望ましいと感じられた。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -