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「燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY」
投稿日 : 2010/05/20 16:01
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:細野辰興
プロデューサー:鍋島壽夫
エグゼクティブプロデューサー:藤尾充
製作指揮:石畑俊三郎
原作:高杉良「燃ゆるとき」「ザ・エクセレント・カンパニー/新・燃ゆるとき」(角川文庫)
脚本:鈴木智
撮影:鈴木達夫
美術:愛甲悦子
編集:岡安肇
音楽:川崎真弘
主題歌:小田和正「そして今も」
助監督:猪腰弘之

<出演>
中井貴一/大塚寧々/長谷川初範/中村育二/津川雅彦/伊部雅刀/鹿賀丈史/サマンサ・ヒーリー/スティーブン・グライブス/木下ほうか/鈴木英介/佐藤一平/奈良橋陽子/矢島健一、他

<ストーリー>
インスタントラーメンの製造会社「SANSUN」は、赤字続きのアメリカの工場を立て直すべく、日本から一人の企業戦士を派遣する。リストラ、コストダウン、新商品開発を経て業績は盛り返すものの、思わぬアクシデントに見舞われる。

2006年 東映
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Re: 「燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPA
投稿日 : 2010/05/20 16:04
投稿者 久保田r
参照先
 日本の企業がアメリカで通用するかどうか勝てるかどうかを描いた企業ドラマ。誠意が服を着て歩いているかのような実直な主人公を中井貴一さんが演じている。

 インスタントラーメンの製造工場に勤めているのは現地採用の人たちで、その多くは国境を越えてメキシコからやって来た人たち。彼らはお金のためなら何でもするという気風があり、勤勉な日本人が彼らを従業員としてまとめることの難しさや、国の違いから生ずるアクシデントなどが描かれている。

 見どころとしては、中井貴一さん演じる主人公の川森が、メキシコ人と飲み比べをするシーンや、麺を揚げる油が底を尽きそうになった時ギリギリで油を積んだトレーラーが間に合うシーンや、本社の社長に辞表を提出するシーンと、最後のキャサリンとの対話のシーンなど。中でも、剣道場で社長に辞表を提出したシーンは、日本人らしい美しさが表れていて良かった。社長を演じた津川雅彦さんの見事な足さばきと立居振る舞い、そして「辞めなくていい」と社長が告げて立ち去った後の、正座のままうずくまるように床に頭を押し付けて全身で感謝の意を表する中井さんの姿がとても美しかった。こういう礼を尽くす姿と仕草こそが日本人が持ち合わせている美しさだと感じる。

 ところどころのシーンで詰めの甘さが感じられたものの、実力派揃いのキャストが、全体のストーリーを底上げしており、敗戦国の日本の企業がアメリカで勝つこと生き抜くことといった作品の意図が描かれていたと思う。個性ある実力派俳優が揃い踏みしている渋い作品。
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