トップページ > 記事閲覧 
「こま撮りえいが こまねこ」
投稿日 : 2011/06/01 14:19
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:合田経郎
プロデューサー:松本紀子、渡邉直子
エグゼクティブプロデューサー:吉田博昭、三宅澄二
原作:合田経郎「こまねこえほん」
キャラクターデザイン:合田経郎
撮影:長坂正史、福味廣
美術:渡辺信二
音楽:aikamachi+nagie
音楽スーパーバイザー:安井輝
音楽プロデューサー:東正浩
アニメーター:峰岸裕和、大向とき子、野原三奈(半立体アニメーター)
照明:竹本卓司
人形:阿彦よし子

<収録作品>
こまねこ はじめのいっぽ/カメラのれんしゅう/こまとラジボー/ラジボーのたたかい/ほんとうのともだち

2006年
記事編集 編集
Re: 「こま撮りえいが こまねこ」
投稿日 : 2011/06/01 14:24
投稿者 久保田r
参照先
 NHKのキャラクター「どーもくん」の生みの親であり、番組「みんなのうた」からヒットした宇多田ヒカルさんの「ぼくはくま」の人形アニメーションでも知られる合田経郎さんが原作と監督を手掛けた人形アニメーション・コマ撮り映画作品。

 主人公は、こまねこのこまちゃん。こまちゃんは、こま撮りするねこで、自分でストーリーを考え、自分で絵コンテを描いて、自分で人形と背景を作って、お気に入りの8ミリカメラでこつこつと撮影するというネーミングそのまんまのキャラ。こまちゃんは、とっても器用で感情が豊かで、あふれるほどの愛情を持っている。アクシデントで女の子の人形の片方の目が変わってしまっても、こまちゃんはずぅっとその人形を大切にして愛情を注ぎ続ける本当に可愛らしいねこ。

 「こまねこ はじめのいっぽ」「こまとラジボー」「ほんとうのともだち」は、立体アニメーション作品。「カメラのれんしゅう」「ラジボーのたたかい」は、半立体アニメーション作品。半立体アニメーションは、通常のアニメーションのような平面的な感じとなっていて、紙で作られたこまちゃんが、背景が描かれた紙の前で動いているような感覚の作品。

 「こまとラジボー」は、こまちゃんにラジボーという機械いじりが好きなお友達ができるおはなし。ラジボーは始めヤな感じなのだけど、しだいにこまちゃんと打ち解け、遂にはふたりの世界が合体した素敵な町を作ってしまうというもの。階下でのこまちゃんのおじいちゃんとラジパパのかけあいも見所。

 5本のショートストーリーのうち、ラストの「ほんとうのともだち」が、メイン作品。人形を連れてピクニックに行ったこまちゃんは、雪男と遭遇。最初は驚いて逃げ帰ってしまうものの、姿をカメラに収めようとずぅっと待ち続ける。ある日、こまちゃんは女の子の人形を森で紛失してしまい、大泣き。だが、人形はこまちゃん家に帰ってきた。雪男とこまちゃんの心温まるストーリー。

 言葉による台詞は一切なく(ねこ語による「にゃー。にゃー」という台詞はあるが)、人形の動きのみでキャラクターの感情とストーリーを表現しているため、まっすぐな思いで素朴に見ることができる作品となっていて、本当に心がなごむ。人形の可愛らしい動きは、癒しであるのと同時に、多くの言葉を必要とする情報が氾濫している現代社会の中で物事の本質の単純さというものが表現してあるようで、大人も子どもも同じような感性で見ることのできる作品になっていると感じ取った。愛らしい仕草と素直な感情に浸れる作品。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -