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「ウォーターズ」
投稿日 : 2011/07/19 16:53
投稿者 久保田r
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<スタッフ>
監督:西村了
製作:宇野康秀
プロデューサー:八木征志、廣瀬雄
エグゼクティブプロデューサー:河井信哉、千葉龍平、星野有香、高木政臣
脚本:岡田俊平
脚本協力:福田卓郎
音楽:Jin Nakamura
助監督:野本史生

<出演>
小栗旬/松尾敏伸/須賀貴匡/桐島優介/平山広行/森本亮治/葛山信吾/真中瞳/山口紗弥加/エリカ/大谷允保/高木りな/山田辰夫/成海璃子/原田芳雄、他

2006年
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Re: 「ウォーターズ」
投稿日 : 2011/07/19 16:56
投稿者 久保田r
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 ある日、7人の派手なスーツを男たちがバスから降り、さびれた雰囲気の海辺に建つ妙な形の店に集まった。彼らはホスト志望であり、新しくこの店で働くために来たのだが、面接した男に保証金を騙し取られてしまう。そこへオーナーと名乗る年配の男性が現れ、孫娘のチカは、彼らを「白雪姫と7人の小人たち」になぞらえてドアーフと名付け、心機一転自分たちだけでホストクラブを経営するよう勧める。ホストでバイトをしたことのあるユウキが指導役となり、素人ホストクラブ「DOGDAYS」をオープンさせる。だが、彼らに待ち受けているものは…。

 7人のイケメン俳優たち共演による、ちょっとオトナのオトコたちの成長&青春ドラマ…といった内容の作品。7人は、みんなそれぞれの理由で挫折して集まった男たちで、路上パフォーマンスで世界を旅したい者、実業団のバスケ部が廃部となり行き場を失った者、事業に失敗した者、部下の不祥事をなすりつけられて銀行を辞めた者などなど。出会ったばかりの男たちは、衝突しながら、プライドを傷つけあいながら、次第に仲間として認めあって一つの目標に向かって努力するというもの。

 チープと言っては失礼なのかも知れないが、複数の男たちの青春成長物語というポピュラーな設定に見合った分かりやすいストーリー展開と演出になっており、その点は、真っすぐに見ることのできる内容となっていて良かったと思う。7人のイケメン俳優たちのそれぞれの個性を見出すことのできる良いシナリオだったと思う。が、ラストだけは、単なる青春ドラマとは異なるちょい辛口なオチが待っている。これで良いのかどうかは、見る者の好みによるところだが、主人公たちが高校生のような未成年者ではなく、成人した大人の男たちなのだから、こういう意味合いのオチでもまぁアリなのだと思う。だが、7人の男たちの絆に好感触を抱いた後のオチだけに、ラストはまっすぐに終わって欲しかったという気持ちもある。昨今は、"思いとは裏腹なオチ"が多い傾向にあるので敢えてこういうオチなのであろう。

 若い7人のイケメン俳優たちの演技の方向性を導いているのが、原田芳雄さん。一歩引いたさりげないリードが、キャラクターの正体とも合っていて素晴らしい。彼らの背後で何気ない芝居をしているのが見所。成海璃子さんは、白雪姫のイメージをよくまとっていたと思う。7人もの男性のタイプが揃った真夏の花火のような物語。美しいカクテルと魅惑な言葉を楽しみに、さぁようこそ「DOGDAYS」へ。


 追記。
 原田芳雄さんが、2011年7月19日に肺炎にてお亡くなりになられました。71歳。謹んで心よりご冥福をお祈りいたします。
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