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「インクレディブル・ハルク」
投稿日 : 2012/01/26 13:38
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:ルイ・レテリエ
製作:アヴィ・アラッド、ゲイル・アン・ハード/ケヴィン・フェイグ
製作総指揮:スタン・リー、デヴィッド・メイゼル、ジム・ヴァン・ウィック
原作:ジャック・カービー、スタン・リー
脚本:ザック・ペン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
編集:ジョン・ライト、リック・シェイン、ヴァンサン・タベロン
音楽:クレイグ・アームストロング

<出演>
エドワード・ノートン/リヴ・タイラー/ティム・ロス/ティム・ブレイク・ネルソン/タイ・バーレル/ウィリアムハート/ピーター・メンサー/ルー・フェリグノ/ポール・ソールズ/ヒクソン・グレイシー/スタン・リー/ロバート・ダウニー・Jr

2008年
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「アベンジャーズ」フェイズ1 第二章
投稿日 : 2013/10/05(Sat) 09:00
投稿者 Excalibur
参照先 http://odin2099.exblog.jp/
日本ではTVドラマとしてお馴染み『超人ハルク』二度目の映画化作品。
2003年にエリック・バナ、ジェニファー・コネリー、サム・エリオットらをキャスティングしたアン・リー監督作品『ハルク』が作られており、普通に考えれば続編であってもおかしくないのだけれど、あんまり評判が宜しくなかったとかで、今回はスタッフ・キャストを全面刷新、前作はなかったことに。

タイトルバックで、ブルース・バナーがなんで緑色の怪物に変貌しちゃったのかをサラッと紹介し、後はブルースの逃亡、執拗にブルースを追う軍、かつての恋人ベティとの再会、第二の怪物の誕生、と畳み掛ける展開のこの映画、ブルースの苦悩と葛藤、ベティの愛、軍の陰謀などなどをバランス良く描いた快作で、エドワート・ノートン、ティム・ロス、ウィリアム・ハートらの出演陣も適材適所という感じ。
2時間20分近い大作の『ハルク』では、ハルクが姿を見せるまで40分近くを費やしたのとは対照的で、このスピーディーさが支持された理由だろう。
唯一難があるのはリヴ・タイラーかなぁ。元々好きな女優さんではないということもあるけれど、他に誰かいなかったものか…。

最後には正義のため、というよりも恋人を守りたいが故に、自分の意思で忌み嫌っていたハルクへの変身を選択するブルース。
まだまだハルクの力をコントロールするには至っていないが、成長の後も窺えて一歩前進というところ。軍とも和解とはいかないまでも、多少なりとも歩み寄る姿勢も見え隠れで、今後の展開に充分な含みを持たせてるし、一方で新たな怪人誕生への伏線を張ったりで次回作への興味を繋いでいる(アボミネーションことブロンスキーも死んだわけではないし、ミスター・ブルー=サミュエル・スターンズが変貌を遂げるシーンなどもある)。

伏線と言えば、冒頭にスターク・インダストリー社製の武器が出てきたのに続いて、ラストでは『アイアンマン』ことトニー・スターク社長ご本人が登場。演じているのは映画版同様ロバート・ダウニーJr.で、これで二つの映画の作品世界がドッキング。ハルク退治の際に軍がシールドのデータベースにアクセスしていたり、タイトルバックに色々と映し出される書類の中にニック・フューリーの名前があったりと、マニアックな楽しみ方も出来るのだが、日本では公開順が前後してしまったので、多くの伏線が意味不明に羅列されてしまい、かえって日本のファンには不親切になってしまった感もある。

その後TVシリーズの企画が動いたりしているようだが、映画『ハルク2』はアナウンスされないままで、次にハルクが登場したのは『アベンジャーズ』。
だがそこに登場するブルース・バナーを演じるのは、エドワード・ノートンではなくマーク・ラファロ。ノートンとラファロでは面差しがまるで違うし、ノートンの深みのある演技はバナーというキャラクターに幅を与えてくれているし、それにロバート・ダウニーJr.との演技合戦を見てみたかったものである。
ラファロのバナーは、それはそれで味があるのだが、この作品だけがパラレル設定になってしまったかのようでかなり残念だ。

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Re: 「インクレディブル・ハルク」
投稿日 : 2012/01/26 13:39
投稿者 久保田r
参照先
 アメリカの漫画出版社マーベル・コミックによる「アイアンマン」に続くアメコミヒーロー映画の第2作目。科学者のブルース・バナーは、実験中に多量のガンマ線を浴びてしまい、緑色のとてつもなく巨大な怪力のモンスターへと変身し、見境なく暴れ、死傷者を出してしまう。心拍数が200を超えると変身するため、バナーはブラジルに身を隠しながら、治療方法の獲得に専念していた。だが、やがて軍に所在を知られ、バナーは再び逃亡者となり、治療に必要な実験時のデータを入手するため、当時の研究施設へと戻った。恋人のベティと再会したのも束の間、軍に見つかり、バナーは大学構内で「ハルク」に変身して暴れてしまう。だが、変身してもベティのことだけは認識できるハルクことバナーは、ベティと共に治療に協力してくれるサミュエル・スターンズの元へと向かった。だが、ハルクを超える力を欲する軍人ブロンスキーが現れる。

 ヒーローもの…と一言で紹介するには、複雑な思いが交錯する作品のように思えるのだけれども、不慮の事故により人知を超える力を得てしまった主人公のブルース・バナーの胸中に思いを巡らせると、切なくもやるせない悲運のヒーローといったキャラクター像が浮かび上がって来るのは確か。思い起こせば日本にも悪に改造させられた悲運なヒーローがおり、時と共に変化しながらシリーズ作品として長きに渡って放送されていることを思うと、納得できる共通点と、現実世界では決して起きては欲しくない恐怖のリアリティさが作品の中に流れている。醜いまでの人間のエゴ。それを取り込んだヒーロー作品という印象を受けた。

 モンスターに変身して大暴れするという内容のためか、ストーリーの進行上に於ける都合の良さと細かい部分の設定の曖昧さというのが窺えたが、しかしそれを補ってあまりあるインパクトが全体に流れていると感じた。オープニングのイメージ映像の連続で不慮の事故を説明している描写は手が込んでいてかっこよかったし、大勢のキャラクターがいるようでいて実は整理された人間関係で分かりやすかったし、「アイアンマン」と関連するキーワードとキャラクターが登場しているのも気が利いているし、そして何よりもキャラクターの描写が繊細で切なくなるほどでよかった。ハルクが大暴れすることだけにスポットを当てていると、この作品の中で生きる人間たちの存在が薄くなってしまう。かといって人間の思いと悲しみに重点を置くと、ハルクの大暴れが浮いたものとなってしまう。ハルクが大暴れする理由は人間にあり──。それがよく伝わって来る内容であると感じ取った。

 破壊と悲しみが全体を覆ってはいるが、その中にあって悲運の存在、ハルクの造形が美しかった。怒りの化身であるかのようなハルクが見せる微かな表情。ふとした時の泣きたいような表情が美しく、人間さが感じられてよかった。終盤の「やめて!」と叫んだベティを見た時のハルクの一瞬の表情が忘れられない。
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