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「仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)×ディケイド MOVIE大戦2010 <ディレクターズカット>」
投稿日 : 2012/08/08 16:20
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:田崎竜太
アクション監督:宮崎剛
原作:石ノ森章太郎
脚本:三条陸、米村正二
特撮監督:佛田洋
音楽:鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎
主題歌:GACKT「Stay the Ride Alive」

<出演>
井上正大/戸谷公人/桐山蓮/菅田将暉/石橋連司/寺田農/吉川晃司/村井良大/森カンナ/広瀬アリス/瀬戸康史/山本ひかる/なだぎ武/渋谷飛鳥/手塚とおる/生井亜実/飛鳥凛/君沢ユウキ/なすび/腹筋善之介/中川真吾、他
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Re: 「仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)×ディケイド MOVIE大戦2010 <ディレクターズカット>」
投稿日 : 2012/08/08 16:22
投稿者 久保田r
参照先
 2009年に劇場公開された「MOVIE大戦2010」のディレクターズカット版。大きな特徴は、三部構成の第一部と第二部を入れ替え、第一部をW(ダブル)編に、第二部をディケイド編に、第三部は上映版と同じくW(ダブル)&ディケイド編という構成に組み直したこと。その他の特徴としては、未公開のドラマシーンとバトルシーンを約9分間追加し、エンディングの構成を大きく変更している。

 構成をディケイド編とW(ダブル)編を入れ替えたことで、随分と作品全体の総合的なイメージが変わるものだということがよく伝わって来るディレクターズカット版になっていると感じた。始めにW(ダブル)編で”死と生”を描いたドラマのストーリーをよく分かった上で続くディケイド編を見ると、実はディケイドもW(ダブル)と同じく”死と生”のドラマを展開していることが伝わって来るストーリーとなっていることに気づき、「なるほど」と感じる作りの内容構成であると感じた。上映版ではディケイド編が第一部であったため、この二者に共通する”死と生”のテーマが今ひとつ分かり難かった。それは、ディケイドという作品の持つ主たる性格が「破壊」であったため、ひたすら破壊し尽くし、ライダー達をことごとく倒して行き、孤独になったのかと思いきや、ラスト近くで再び手を取り合って戦うという複雑な展開であったためにこれがW(ダブル)編の描くストーリーと同じテーマだとは分かり難い。それがW(ダブル)編でしっかりと”死と生”のドラマを見た後だと、ディケイド編で描かれる死と新たな始まりの生のドラマが分かるようになる。これは構成の妙を味わえる入れ替えであると感じた。

 ただし、W(ダブル)編が先だと全体がやや地味なイメージになる。ジャズ風の音楽が流れる渋い作品設定のため、W(ダブル)編が先になると上映版とは打って変わってぐっと大人向きなイメージになる。”死と生”というテーマといい、この作品は実は大人に向けた重いテーマを持った作品だったのだなということがよく分かるディレクターズカット版だと感じた。

 未公開のドラマシーンが追加になったことで、よりぐっと人間ドラマの部分が増えて見応えが増した点は良かった。意外にも伏線となるシーンがあちらこちらにあり、実はなかなかに凝った作りだったのだなぁということに気づいたのも今回の収穫。その反面、エンディングの変更にはちょっとした違和感が。エンディングテーマが広がりのあるドラマチックな歌だっただけにメイキング映像だとなんとなく感覚にずれが生ずる。ラストにアクセルのシーンがあるだけに余計に。もう一工夫欲しかったような気もするエンディングだった。でも、上映版ではエンドロールの一部だったシーンが本編に組み込まれたのは嬉しい。じゃぁどうすれば…?これはなかなかに難しい判断。歌の持つスケール感と映像のバランスという課題。
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