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「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」
投稿日 : 2013/08/26(Mon) 14:01
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:金田治
アクション監督:竹田道弘
原作:石ノ森章太郎、八手三郎
脚本:米村正二
撮影:いのくままさお
特撮監督:佛田洋
美術:大嶋修一
編集:須永弘志
音楽:中川幸太郎、山下康介

<出演>
井上正大/小澤亮太/秋山莉奈/石丸謙二郎/戸谷公人/奥田達士/福士蒼汰/高橋龍輝/清水富美加/吉沢亮/渡辺秀/高田里穂/山田裕貴/市道真央/清水一希/小池唯/池田純矢/鈴木勝大/馬場良馬/小宮有紗、他

2012年
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Re: 「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」
投稿日 : 2013/08/26(Mon) 14:03
投稿者 久保田r
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 歴代の「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」がすべて集結し、また両シリーズの怪人や戦闘員たちまでも大集合した豪勢な大バトルアクションヒーロー作品。監督は、『ギャバン THE MOVIE』、『レッツゴー仮面ライダー』、『オールライダー対大ショッカー』の金田治さん。撮影は、『オールライダー対大ショッカー』や多数の「スーパー戦隊」シリーズのいのくままさおさん。音楽は、両シリーズを手掛けている中川幸太郎さんと、「スーパー戦隊」シリーズを中心に活躍している山下康介さんのお二人。

 宇宙海賊ゴーカイジャーのゴーカイレッドことキャプテン・マーベスラスは、次々と仮面ライダーたちを倒していた。また、仮面ライダーディケイドこと門矢士も次々とスーパー戦隊たちを倒していた。マーベスラスは「大ザンギャック」の大帝王となり、士は「大ショッカー」の大首領となり、それぞれにすべてのライダーやすべてのスーパー戦隊を倒す戦いを続けていた。ある日マーベラスは、仲間であったゴーカイブルーことジョー・ギブケンに「謎はアカレンジャーが知っている」と漏らす。それを聞いたジョーと海東らは、デンライナーに乗ってゴレンジャーが活躍していた1976年へと向かう。そして、最後の戦いが始まろうとしていた…。

 始めに良いところを挙げておくと、色彩豊かな派手なビジュアルを楽しめる点と、これでもかというほどの有り余る質量の多さの2点が長所かと。両シリーズが長年アイデアを出し続けて作り上げて来たヒーローたちと怪人たちとを一同に集めているということこそがこの作品の最大の特色であり長所であり、それのみ。だから”それのみ”を楽しむ作品。

 そういった趣向の作品であるため、ストーリーから何かを学ぶということを求めてはいけない。というのも、ヒーローが多く集まり過ぎているために混沌としており描くべきヒーロー像が横道に逸れてしまっている感があるため。昨今は、複雑な伏線を張ったストーリーの方がかっこいいと思われがちなのかも知れないが、こういう”おまつり的”要素の高い作品は、真っ当に真っすぐにヒーロー対悪者にするべきだと思う。分かりやすい勧善懲悪なストーリーの方がライダーとスーパー戦隊のヒーロー像がすっきりと表現された筈。ただでさえ人数が多いのに、”種明かしは最後に的”な複雑なストーリー設定としたために「ヒーローって一体何?これでもヒーローなの?」と思わず首をかしげてしまうような些か苦い後味のするストーリーとなってしまっている。

 ストーリーのベースとなっているのは、『ディケイド』。「すべてのライダーは俺が倒す」は、ディケイドこと士の決め台詞だった。どこかで聞いた台詞だなと思った直後にディケイドが現れたのは、良いタイミングだった。久しぶりに登場した門矢士を演じる井上正大さんは、当時よりも大人びたスマートな出で立ち。「すべてのライダーは俺が倒す」は、『ディケイド』の作品世界のみでこそ許容されていた筈のもので、その世界観へスーパー戦隊を強制加入させては、スーパー戦隊のイメージに影響が及んでしまう。仲間や友情をキーワードにディケイドとゴーカイジャーの類似点を浮かび上がらせていたものの、表現者が海東では伝えようとするべきものがすんなりとは伝わらない。挙げ句の果てには海東は「ビッグマシン」ですべてを破壊しようとさえしてしまう。これは、行き過ぎ。それが海東らしさであるかも知れないが、それは『ディケイド』の作品世界のみでやるべきことで、ここではやってはならないこと。すべてを破壊しようとするのは、やはり悪者の仕事であるべき。この海東の行動のおかげで後味の苦いラストとなってしまった。そんな海東と対をなす立場でお互いの類似点を浮かび上がらせるのに良い働きをしていたのがジョー・ギブケン。思い詰めたら怖い一面も見せつつマーベラスと仲間を思う気持ちを精一杯表現していた。私の中では、彼がこの作品の主人公と言っていい。
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