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「エージェント:ライアン」
投稿日 : 2015/05/07(Thu) 13:59
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:ケネス・ブラナー
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、メイス・ニューフェルド、デヴィッド・バロン、マーク・ヴァーラディアン
製作総指揮:デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク
キャラクター創造:トム・クランシー
脚本:アダム・コザッド、デヴィッド・コープ
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
編集:マーティン・ウォルシュ
音楽:パトリック・ドイル

<出演>
クリス・パイン/ケヴィン・コスナー/ケネス・ブラナー/キーラ・ナイトレイ/ノンソー・アノジー/コルム・フィオール/ジェンマ・チャン/デヴィッド・ベイマー/カレン・デヴィッド/ペーター・アンデション、他

2014年
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Re: 「エージェント:ライアン」
投稿日 : 2015/05/07(Thu) 14:02
投稿者 久保田r
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 トム・クランシー原作の人気劇場作品「レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」「トータル・フィアーズ」に定番キャラクターとして登場しているジャック・ライアンを主人公とした作品。監督は、「マイティ・ソー」のケネス・ブラナーで、今作ではライアンと敵対する企業のトップ役としても出演。撮影は「マイティ・ソー」のハリス・ザンバーラウコス。音楽も「マイティ・ソー」のパトリック・ドイル。

 アフガニスタンの戦場で重傷を負ったジャック・ライアンは、数ヶ月に及ぶリハビリの最中に秘密裏にCIAからスカウトされる。表向きはウォール街で働きながら、極秘裏にテロリストの金の動きを探る任務を与えられる。ある日、ライアンはモスクワのチェレヴィン・グループの不穏な金の動きに気づく。報告を聞いた上司のハーパーは、ライアンにモスクワへ行くように指示。折しもアメリカとロシアは一触即発の危機にあり、現地に降り立ったライアンは早々に危険な目に遭う。

 立場が立場なだけに派手なスポット・ライトを浴びるキャラクターではないものの、トム・クランシー作品と言えばこの人ありのジャック・ライアンを主人公とした作品。ライアンが正確にはどの時代の生まれなのかは私には分からないが、当作品では大学生時代に”9.11”を経験し、その後軍人となり戦場で負傷した後に除隊しCIAヘスカウトされるという流れとなっている。今作ではライアンのエージェント・デビューが描かれており、優れた分析力と素早い判断力と勇気と忠誠心に満ちた若きライアンをたっぷりと見ることができる。

 ライアンのエージェント・デビューがいきなりアメリカ対ロシアという国家レベルの争いというのも凄いことだが、しかし表立って堂々と行動することができないためあくまでも裏で活動する任務。そのためストーリーのスケールの大きさの割には画としては割と地味め。しかしスリルと緊張感はピカ一で、矢継ぎ早に変わる手に汗握るシーンと恋人とのゆったりとしたシーンとのメリハリが相乗効果となって飽きの来ない構成となっていて良かった。

 夜のカーチェイスや日中のウォール街の爆弾騒動は派手な演出となっていたが、それ以外は至って地味に渋い雰囲気でまとまっていたのが良かった点かと。分かりやすい構図ではあるものの、そこから一歩踏み込んだ大人のムードを纏っているのが好感触。時に危機感を煽り、また時に和らげる音楽も耳に心地いい。緊張感のある台詞のやりとりと恋人との癒しのひととき。これらを味わえる作品。
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