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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
投稿日 : 2016/05/09(Mon) 21:49
投稿者 Excalibur
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監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント
製作:キャスリーン・ケネディ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
製作総指揮:トミー・ハーパー/ジェイソン・マクガトリン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

ハリソン・フォード/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー
アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック
ルピタ・ニョンゴ/アンディ・サーキス/ドナルド・グリーソン
アンソニー・ダニエルズ/ピーター・メイヒュー/マックス・フォン・シドー

2015年

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Re: 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
投稿日 : 2016/05/10(Tue) 13:45
投稿者 久保田r
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 SF映画の超大作「スター・ウォーズ」の新たな三部作の始まりとなるエピソード7。監督は、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「ミッション・インポッシブル」など数々の映画やテレビドラマを手がけているJ・J・エイブラムス。撮影は、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「アメイジング・スパイダーマン 2」を手がけたダニエル・ミンデル。音楽は、「スター・ウォーズ」といえばこの人、ジョン・ウィリアムズ。

 幕開けとなる時代は、「ジェダイの帰還」から30年後。帝国の残党からなる「ファースト・オーダー」と、かつてのレイア姫が将軍となって結成したレジスタンスが衝突している時代。両者とも最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカーの行方を捜しており、鍵を握るドロイドのBB-8がルークの居場所を示す地図を持ったまま主人と離れ離れに。遠くへと逃げた砂漠の真ん中である女性と出会う。レイと名乗る女性は、不時着した宇宙船から部品を持ち去っては売るというその日暮らしを続けていたが、BB-8と出会ったことで思わぬ事態に巻き込まれてゆく。そして、襲い来る帝国から逃れるために乗り込んだ宇宙船をきっかけにかつての英雄と出会う。

 「4」「5」「6」→「1」「2」「3」という変則的な製作順を経て、この度新たに三部作のスタートを切ったエピソード「7」。過去6作品を統括した上での始まりということになり、「4」の公開から35年以上もの時を経てようやく順当に時代の流れを追う三部作の始まりということに。35年以上ともなると、「4」から順に鑑賞している世代は多くが40代半ばより上ということになり、30代より下の世代に至っては「1」から「スター・ウォーズ」を知ったという若者も多いのでは…と想像するしだい。先に触れたように製作順が変則的なために映像技術の違いから「4」「5」「6」の方が前の時代を描いているように見えなくもないのだけれど、今作の物語上ではっきりと「ルークの居場所を捜す」という目的が示されているおかげで、当エピソード「7」は「6」の続きであり、尚かつ過去6作品の成り立ちの上で繋がっている物語ということが示され、続く「8」「9」への導入作品としての役割を担っていると感じたしだい。

 そう。私の鑑賞直後の印象は”新たな時代への導入作品”。変則的だった過去6作を統括し、仕切り直して次への橋渡しをするべく配慮された作品という印象。そのため、ハン・ソロの存在が不可欠であったと言えるのかと。ハン・ソロとチューバッカが登場した瞬間にシリーズが繋がったと感じるほど彼らの存在は大きく、40代以上のファンにとっては懐かしくもあり、また若い世代のファンには過去のエピソードへの興味をそそるきっかけにも。彼らの登場は単に作品に華を添えるためだけではなく、思っていた以上に重要な役割を担っており、見る者の年齢によっては事実上の主人公はハン・ソロであると言えるほどの活躍振り。「スター・ウォーズ」の作品はずっと父子の有り様が描かれており、父と子、そして時に母の思いをも描いて来た。今作でも親の思いと子の苦悩が描かれ、報われぬ思いが悲しくも美しく描写されている。

 過去の時代を経て次の時代へ。ハン・ソロの活躍によって次の世代へと受け継がれてゆき、レイは新たな力に目覚め、ルークが姿を現わす。次なる作品では二人の活躍を見ることができるのではないかという終わり方には、新たな希望が感じられて良かった。随所には「スター・ウォーズ」らしい表現が施され、長年のファンにもこれからのファンにも納得の映像の数々。懐かしさの中にも新しさ。時代に合わせた技術で表現することにより、似たような映像も新しいものへと変化してゆく。「スター・ウォーズ」の今後の映像表現の可能性に期待。
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エピソード7
投稿日 : 2016/05/09(Mon) 21:50
投稿者 Excalibur
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最初は9部作とか12部作とか言っていた<スター・ウォーズ・サーガ>、ところが造物主である気まぐれなジョージ・ルーカスはある日、「そんなことを言った覚えはない。6作で完結だ」と宣い、エピソード7以降は幻となってしまいました。
ところが引退宣言からの、ルーカス・フィルムのディズニーへの売却を経て、なんと奇跡の復活!

ということで製作発表のニュースが世界中を駆け巡ってから早3年、とうとう待望のエピソード7「フォースの覚醒」が公開と相成りました。
時はエピソード6「ジェダイの帰還」(「ジェダイの復讐」改題)より30年後、帝国の残党はファースト・オーダーと名乗り何やら不気味な動きをはじめ、共和国は密かにレイア・オーガナを中心にレジスタンスを組織しそれに対抗しようとしているというのが舞台設定で、あろうことか”最後のジェダイ”ルーク・スカイウォーカーは行方不明。
レイアもファースト・オーダーも、それぞれの思惑を持ってルークを探し求めている、というのが発端です。

新しい主人公となったのが砂漠の惑星ジャクーでただ一人、廃品回収業者として生活しているレイという少女。「スター・ウォーズ」初めての女性主人公です。
そのレイがひょんなことから、レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロンと共にファースト・オーダーから脱走してきたストーム・トゥルーパーのフィンと知り合い、更にあの伝説の密輸業者ハン・ソロとチューバッカ、そして彼らの愛機ミレニアム・ファルコン号と出会うことで大冒険へ巻き込まれていくというのが主なお話です。

ファースト・オーダーは最高指導者スノークに率いられ、その配下にはダース・ベイダーを尊敬している黒ずくめの仮面の男カイロ・レンがいるなど、懐かしくも新しいキャラクターたちが作品世界を彩っています。

今回ジョージ・ルーカスは一線を退き、新しい「スター・ウォーズ」世界の舵取りはJ・J・エイブラムスに委ねられました。
数々のTVドラマでヒットを飛ばし、映画界へ転じてからも「M:i:III」や「スター・トレック」でシリーズに新風を吹き込み活性化させたとして絶大な支持を得ているエイブラムスは、「スター・ウォーズ」世界のリブートにおいても最適な人物だと思われました。

そして公開直後は絶賛の嵐。
「僕らの見たい画を見せてくれた」「JJは期待を裏切らなかった」との声が世界中を駆け巡りました。
これは主に<クラシック・トリロジー>(エピソード4〜6)のファンで、<プリークエル・トリロジー>(エピソード1〜3)に納得していない層からのものは多かったようです。
エイブラムスは製作にあたり、旧作を徹底的に研究して「スター・ウォーズ的なるものとは何か」を十二分にスクリーン上に再現しています。

そう、再現なのです。
やがてこの新作は過去作品の焼き直しに過ぎないのだ、といった声も大きくなりました。

この作品に造物主ルーカスは殆ど関与していません。
当初は自分でレールを敷いた上でディズニーにバトンタッチしようと考えていたようですが、新たなスタッフによってルーカスのアイディアは却下されてしまったとのこと。
エイブラムスはじめ新作のスタッフは、新たに「スター・ウォーズ」の物語を作ることを余儀なくされました。
つまり表現を変えれば、この作品は公式に作られた壮大な二次創作物と呼べるでしょう。

自分たちが見たい作品を、我を押し通して作ることも可能だったでしょうが、新スタッフはそういう選択をせず、最大公約数的な「スター・ウォーズ」っぽい映画を作ることに労力を割いたようです。
その結果「いかにもスター・ウォーズらしい」という声もある一方で、「どっかで見たようなお話、シチュエーション、キャラクター配置etcだ」という声もあるのは当然と言えば当然です。

ジョン・ウィリアムズの音楽、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、更にはアンソニー・ダニエルズ、ピーター・メイヒューといった旧作のメインキャストがそのまま顔を揃えているのも、それに拍車をかけています。

しかしながら、これがもしルーカスの草稿に基づいて作られていたとしたら…?
これまでの<クラシック・トリロジー>に対する<プリークエル・トリロジー>の反応を見る限り、おそらく観客の支持はあまり得られなかったように思います。
またスタッフもその点を考慮して、ルーカス案を採用しなかったのではないかという気がします。

それでも、どんなストーリーが繰り広げられ、どんなキャラクターが登場してどんな運命を辿ろうが、それが造物主ルーカスの意向であれば、最終的にファンも納得した(或いは諦めた)でしょう。
しかし出来上がったこの作品に出てきた、昔なじみのキャラクターたちの変貌ぶりやその運命に、何となく釈然としないものを感じた人はいませんか。

ともあれ、これは新しい三部作の第一歩です。
既にサーガは三度紐解かれ、まずは旧友たちとの再会が描かれました。
続く二作で旧友たちは、そして新たなる友はどんな冒険を繰り広げることになるのでしょう。
賛否両論ありますが、それでも心躍らせて次なるエピソードの公開を待ちたいと思います。
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