「交響曲第3番」 ベートーヴェン
投稿日 | : 2013/05/11(Sat) 15:02 |
投稿者 | : Excalibur |
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「英雄」、「エロイカ」などの題名でも知られているベートーヴェンの第3交響曲。
当初はナポレオンへの讃歌として書かれたものの、彼が皇帝に即位したことに激怒して献呈を取りやめたとか、いやそれは噂に過ぎないとか、本当は別の人物に捧げられた曲なのだとか、まあそういったエピソードに興味をお持ちの方は、クラシックの入門書なり専門書なりベートヴェンの伝記なり研究書なりをお読み頂ければ良いでしょう。
自分がこの曲を始めて意識したのは『科学忍者隊ガッチャマンF』。
ギャラクターの首領エゴボスラー伯爵の愛聴曲ということで劇中で何度か使われましたが、その時は断片的な使われ方だったので全くと言って良いほど印象に残っていません。
むしろ筒井広志が作曲した劇中BGMの「エゴボスラーのテーマ」の方が、哀愁を漂わせながらも格好良いメロディで記憶に残っているほど。
後にこの交響曲を全篇聴きましたが、自分の好みとは少々外れているようで、さほど感銘は受けませんでした。
ところで最近とある雑誌に、この曲へ寄せた松本零士の一文があって読んでみたのですが――
要約をすると、『宇宙戦艦ヤマト』製作の際にこの「第3番の第2楽章のような曲を」と宮川泰にお願いし、その結果生まれたのがお馴染みのテーマ曲だった、というものなんですが……
『銀河鉄道999』の時に作曲家の青木望に、グリーグの『ペールギュント』組曲の「ソルヴェーグの歌」のような音楽を、と依頼したという話ならわかるのですが、果たして”監督”の肩書きがあったにせよ、当時の松本零士にそこまでの発言権があったのかどうか。
主題歌に限らず『ヤマト』の音楽誕生の裏では、宮川泰と西崎義展プロデューサーの間でかなりのやり取りがあったという話は西崎・宮川両氏の口から語られていますが、その際に松本監督が関与したという話はこれまで表に出たことがなかったと記憶しています。
個人的にはこの「英雄交響曲」と『ヤマト』の主題歌には特別な繋がりを感じないのですが、西崎・宮川両氏が鬼籍に入られた今となっては、はたしてその真相は……?