「蒼天の拳」原 哲夫
投稿日 | : 2002/02/26 23:28 |
投稿者 | : Excalibur |
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ずーっと再開が噂されていた『北斗の拳』が遂に復活。といっても続編ではなく、いわば前日談。1930年代の上海を舞台に、第62代北斗神拳伝承者・霞拳志郎が新たな主人公。ストイックな前作の主人公ケンシロウに比べて豪放磊落なキャラクターで、また違った魅力を醸し出している。ちなみにケンシロウとは、この霞拳志郎に由来する命名だということが今回明らかに。名付け親は拳志郎の弟で63代の伝承者となった霞羅門。彼が後のラオウやケンシロウの師・リュウケンなんだそうである。どんどん辻褄が合わなくなるけど、このシリーズはそんなことを気にしていると読んでいられない・・・。
いきなり愛新覚羅溥儀なんぞという実在の(歴史上の)人物が出てきたので面食らったが、徐々にアナーキーな展開に。しかし何でもアリの世界だった前作に比べれば、やはり窮屈そうな印象も拭えない。今後どれだけぶっ飛んだ展開になるのかに期待したい。ラスト・シーンで見事『北斗の拳』へリンクしてくれれば嬉しいのだが・・・無理だろうな。
なお前作の原作者・武論尊は、今回は「監修」とクレジットされている。