「ザ・モーションコミック」の１９８４年１２月号及び１９８５年２月号に掲載されただけの作品なので、本来ならルール違反ではあるけれど、格別の思い入れがあるので取り上げた次第。
題名にある通り、これは「マジンガー」シリーズの続編として位置付けられている。剣重工業株式会社の社長に収まっている剣鉄也と専務の兜甲児だったが、実は彼らは来るべき新たな侵略者に備えていたのだった。甲児の親友ジェイ・クラークによって送りこまれたテッド・ロジャースが日本に着いた時、ついにその魔手が伸びてくる。甲児はテッドをニュー・マジンガーに搭乗させて迎え撃つ！
ジェイやニューマジンガーはおそらく某ＦＣでのオリジナル・キャラが元になっているのだろう。ストーリー展開や設定は、必ずしも「マジンガー」の雰囲気を受け継いでるとは言い難いが、数多のファンが夢想したであろう続編ストーリーが、こうして同人誌などではなく商業誌に掲載されたことに意義があるのだと思う。この頃『ゴッドマジンガー』なる作品が、本家・永井豪の手によって生み出されているものの、シリーズとは完全な別物であり、「マジンガースピリット」はよりこちらの作品の方に感じとることが出来る。

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