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「湘南爆走族」 吉田聡
投稿日 : 2006/10/31 16:38
投稿者 久保田r
参照先
 雑誌「少年KING」1982年〜1988年連載。アニメ化、実写での映画化(1987年)、2006年にはパチンコで全国展開にもなっている人気漫画。

 連載当時から好きな漫画で、今でも好きな漫画。私的漫画ベスト10に必ず入る作品。内容は、ジャンル的には暴走族もので、江口洋助をリーダーとするチーム・湘南爆走族について描かれている。江口洋助の趣味は手芸。「手芸のえっちゃん」とも呼ばれ、女性には優しく接するが、チームのこととなると途端に男の顔となる。紫色のスーパーリーゼントが特徴。

 暴走族の荒々しい部分のみを前面に押し出している作品ならば読むこともなかったと思うが、この作品は、”族”と名乗りながらわずか5人のメンバーが互いを認めあって自分の足で立っているところが魅力的。たった5人ではあるけれども、バイクの走りが上手く、喧嘩も強く、男っぷりがいい。そして、単車の免許のないメンバーを当たり前のように後ろに乗せて走っているところがいい。いわゆる一匹狼的なそれぞれが仲間を認めて一つのチームを組んでいるので最強のチームとなっている。ここがかっこいいところ。そして、その反面おちゃらけた性格でもあるのが各キャラの魅力ともなっている。

 この作品の最大の魅力はミスマッチさから生まれる人情味で、爆走族のリーダーの趣味が手芸とか、手芸部の副部長と互いに意識しあっていたりとか、チームの初代リーダーが女性とか、その初代リーダーの父親が交通機動隊であったりとか、ライバルチームのリーダーのボクシングの試合を台無しにしようとする別のチームをやっつけたりとか、とにかく各キャラクターの人情味溢れるエピソードが詰まっていておもしろい。他にも暴走族らしい他チームとの衝突を描いたハードなストーリーや、男のロマンに浸ったストーリーもあり、”剛”と”柔”がほどよくミックスされていて魅力的な作品となっている。この作品から、筋を通すこと、少人数の格好良さ、弱者へのいたわりなどを感じ取ったファンもいると思う。全体右向け右ではない、自分なりの筋を通す格好良さが描かれている。
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