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「稲葉瑠奈&松井利世子 New Year 魅惑のジョイントコンサート」
投稿日 : 2005/02/07 21:05
投稿者 Excalibur
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キリっとした美人タイプの稲葉瑠奈(ピアノ)、親しみやすい可愛い系の松井利世子(ヴァイオリン)、という対照的な二人によるジョイント・コンサート。ただ二人とも細い。モデル経験のある稲葉瑠奈はともかく、写真で見るとぽっちゃりした感じかなと思っていた松井利世子が想像以上にほっそりしていてビックリ。この身体のどこに、という感じで演奏はパワフルだったのだが。
さてこのビジュアル系二人が組むのは昨春に続いて二回目だが、この組み合わせ誕生のきっかけは事務所が同じということにあるようだ。プロフィールを見ると二人は同級生になるみたいだが(松井利世子が’80年10月生、稲葉瑠奈が’81年1月生)、出身地も学校も違うようなので他に接点はなさそう。それ以外の共通項といえば、二年ほど前にCDデビューしながら売行きがさほど芳しくなかったのか未だに二枚目のアルバムが出ないこと。それなりにコンサートやリサイタルを行ったり、イベントやTVへの出演などをこなしているようだが、今一つ抜けきれないことだろうか。派手な活動を控えているのは当人たちの希望や事務所の方針なのかもしれないが、今回のコンサートの客の入り具合から考えても少々寂しい。ちなみに今回のコンサートは平日とはいえ、400名程度の小ホールで7割程度の入り。しかも客層には友人・知人・関係者の占める割合が少なくなさそうで、あちらこちらで挨拶したり昔話(?)に興じる姿が散見された。となると、二人を組み合わせて相乗効果を狙った事務所主導のジョイントということにもなりそうである。
肝心の演奏は、というと正直言って門外漢の目から見てもあまり上手いな、とは言えない状態。特に松井利世子は音をハズして途中から演奏しなおすなど、最後までチューニングを盛んに気にしていたのは頂けない。プロだから絶対にミスをしてはいけないとまでは言わないし、ハプニングも生ならではだと思うのだが、なんとなく緊張感の糸が切れたように思えてしまったのは残念。
また、コンサートの構成自体にも一考の余地あり。というのはコンビの演奏、ソロの演奏を取り混ぜているのだが、その都度暗転してセッティングし直しているので、会場の雰囲気がどうしても途中で切れてしまうのだ。その間はどちらか、あるいは二人揃ってのお喋りでもあれば、もっと観客も盛り上がると思うのだが・・・。
とはいえ、彼女たちより上手い演奏家はもっといるだろうし、もっときちんとまとまったコンサートもあるだろうけれども、やはりこの二人の組み合わせには華がある。もっと回数をこなしてコンビネーションがしっくりくるようになれば、大化けも夢じゃないはず?! このビジュアル系コンビ、次回も応援したい。
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PROGRAM
投稿日 : 2005/02/07 21:06
投稿者 Excalibur
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J.シュトラウス:春の声(稲葉/松井)
クライスラー:プニャーニの様式による「前奏曲とアレグロ」(松井)
サン=サーンス:死の舞踏(松井)
ショパン:練習曲イ短調作品25-11(稲葉)
ショパン:前奏曲第4番ホ短調作品28-4(稲葉)
リスト:ラ・カンパネッラ(稲葉)
   <休憩>
クライスラー:愛の喜び(稲葉/松井)
クライスラー:愛の悲しみ(稲葉/松井)
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲(稲葉)
サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ 作品28(松井)
ピアソラ:リベルタンゴ(稲葉/松井)

稲葉瑠奈(ピアノ) 松井利世子(ヴァイオリン)
青山政憲(ピアノ)

2005年1月25日(TUE) 19:00 北とぴあ つつじホール
主催:株式会社ハマーズ 共催:北区文化振興財団
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