同盟軍の士官で帝国臣民との共存の道を模索する。いってみれば『銀英伝』版”ロミオとジュリエット”のロミオ役で、２大勢力の争いの中ではこういった人物がいても不思議ではない。ＯＶＡオリジナル・キャラとしてエピソードの主役を張っているのだが、この純粋さは毒気タップリ(苦笑)の『銀英伝』世界にはちょっとそぐわず、そのラストは無力感のみ募ってしまう。以後極端なオリジナル・エピソードやオリジナル・キャラの登場は影を潜めるが、いってみれば製作初期の思考錯誤の産物ということか。

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