ティターンズのエース・パイロット。だが己の信じていたものが覆された時、彼女はエゥーゴへと寝返る。その行動には曇りはない。カミーユにとっては初めて出会った、強い意志力を持った大人の女性。アムロにとってのセイラやマチルダにも相当する、大きな影響力を秘めた年上の女性（ひと）のはずだったのだが、結局はそうならずに終わってしまった。ナイーヴさを残した「こども」のアムロと屈折せざるを得なかった「ガキ」のカミーユの差と言ってしまえばそれまでだが、エマ自身があまりにも強すぎたのも要因かも。自分に厳しいが故に他人にも厳しい。そんな彼女にカミーユを甘えさせる余裕なんてなかったのだろう。せっかくの正統派「安彦美女」なのに勿体無い。

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