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「ベルトーチカ・イルマ」
投稿日 : 2003/04/06 23:53
投稿者 久保田r
参照先
 『Zガンダム』で登場する、カラバに協力する女性。ハヤトが艦長を務めるアウドムラと合流した際、アムロと出会い、恋仲になる。気丈夫な性格の持ち主で、アムロを思うあまりに周りが見えなくなることがあり、度々周囲と摩擦を起こし、カミーユとも衝突した。だが、シャアのダカール演説の際は、率先してTV中継のスタッフとして働いた。
 声は、川村万梨阿さん。


 リアルタイムで『Z』を見ていた当時、苦手だなぁ…と思いながら見ていたのですが(というか、そもそも富野さんの描く女性キャラで気に入ること自体が少ないのですが)、大人になってビデオで見返してみたら、それほど苦手意識はありませんでした。こういう点で、やはり『Z』って子供(当時の自分)には難しい話だったなぁ…と、感じます。
 それもこれも、後に『逆シャア』の小説、『ベルトーチカ・チルドレン』を読んだことの影響が大きいと思うのですが、この小説では、ベルトーチカはきっちりとアムロの恋人として登場し、アムロの子を身籠り、しっかり最後まで役割を果していたので、見直したという感じがあります。『Z』から『逆シャア』までの間、二人はきちんと付き合っていたのだな、という証明がプラスに働いているのでありますな。なので、このことでアムロはしっかりと自分の足で立って、自分のすべきことを見つけて、且つ守るべき存在をも見つけて、かつてララァをして言わしめた「あなたには守るべき人もいないわ」という台詞に対しておとしまえを付けたのだな、と、感じるのであります。その伴侶として選んだのが、ベルトーチカという女性であったと。ベルトーチカのように「生」に対して強い女性と渡り合うようになったアムロは、大人の男になったなぁと感じるのであります。
 だから。だからであります。ベルトーチカがいい女かどうかという好みは人それぞれだとして、アムロと愛を育んだ女性として映画に登場出来なかったのは、非常に残念だったなぁ…と思うのであります。もし、映画に登場していたら、また雰囲気の違った作品になったでありましょうが、クェスがアムロを諦めざるを得ない気持ちというのが、もっと切ない部分で描けたと思うのでありますよ。それに、子を持っているブライトと子を成したアムロと戦わねばならなくなったシャアという男の業もね…。
 『Z』で登場した当時、ここまで気になるキャラになるとは思わなかったベルトーチカ。やはりアムロの選ぶ女性は一過性で済ますことの出来ない魅力を持っているのだ、と、改めて女性キャラを通してアムロの存在の大きさを感じさせるキャラなのでありました。
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