シャア、セイラの父親にしてジオン公国の創始者。
　「ニュータイプ論」で宇宙移民者の強烈な支持を得た。


　遡って行くと、事の発端者はこの人の存在ということになると思うのだが、何ぶんにもこの人のことを語るには、資料が少な過ぎる。というか、あまりにも情報がない。それだけに遺児であるシャアは指導者（政治家）になるべきなんではないか、と、漠然と思ってしまいがちなのだが、ジオンの「私」はどうだったんだろうか。『Z』で、頑に表に立つことを嫌っていたシャアを見ていると、これでもあのジオンの子供なのだろうか、と、思えるところがあるので、息子に少なからず以上の影響を与えている筈のジオン・ダイクンの見えざる「私」が、少し気になって来る。
　'04年10月号の「ガンダムエース」では、データ・ガンダムの欄外に「愛人はハモン」という記事が載っていて、もしこれが公式なデータなのだとしたら、シャアのあの「ロリコン説」は、DNAの為せる技ということになるのかも知れない。
　一国を興した立派な男といえど、実は、色々な「私」を抱えていそうである。

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