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「WORKS」 松谷卓
投稿日 : 2008/11/27 16:40
投稿者 久保田r
参照先
2008年6月18日 エピックレコードジャパン

(1)Syn-phony No.1
(2)いま、会いにゆきます
(3)Stargazer
(4)幸せのレシピ
(5)Noir
(6)トロイメライ
(7)TAKUMI/匠
(8)Prokotissimo
(9)S
(10)リュボーイ Sciene1
(11)リュボーイ Sciene2
(12)リュボーイ Sciene3
(13)リュボーイ Sciene4
(14)リュボーイ Sciene5
(15)スオーガン(ウェールズ民謡)
(16)エカテリーナ
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Re: 「WORKS」 松谷卓
投稿日 : 2008/11/27 16:40
投稿者 久保田r
参照先
 デビュー10周年を記念してリリースされたベスト盤。10年間の活動の中から「TAKUMI/匠」「Stargazer」などの代表曲を中心に選曲。全て新アレンジ、新録音による新たな息吹が吹き込まれた渾身作。演奏スタイルは、ライブ活動の中で確立されたピアノ、バイオリン、チェロによるアコースティック・トリオに自身が弾くピアノ・ソロという、シンプルな構成ゆえにテクニックが光る巧みな演奏スタイルとなっている。

 松谷卓さんのこれまでの代表曲をメインとしたベスト盤とのことで、通常のベスト盤を想定して聞き始めたのだが、音の構成がオリジナルと異なっていることに気づき、これは単なるベスト盤に留まらない現在の松谷さんのベストな状態でまとめられた、過去をまとめたベスト盤ではなく次へと繋がる進行形のベスト盤であるという意欲さが伝わって来るアルバム作りに新鮮な感動を覚えた次第。

 松谷さんの音楽には、スピード感とテクニックのある少々硬質なイメージを抱いていたのだが、それはおそらく松谷さんの特長の一つである打ち込みやシンセによる音作りのイメージが濃かったからだと思うが、このベスト盤に収録されているアコースティックの演奏は、そんな硬質なイメージが和らいでいる。弦楽器によって奏でられる音色には、スピード感の中に丸みと体温が感じられるようになり、これまでよりも五感で聞き取る感触に近づいている。硬質な感触を好んでいた方には物足りなさを感じるかも知れないが、温かみと表現の深さを増したこのアコースティック演奏は、メロディーの良さに情感が加わって揺らぎが感じられる心地よい音楽となっている。

 殊に(7)「TAKUMI/匠」は、オリジナルも広がりと安らぎのある素晴らしいテーマだったが、より繊細さが増して優しさと懐の深さが感じられる温かみのある演奏となっている。このベスト盤は、松谷さんの10年間の歩みはもちろんのこと表現力の深みまで感じられる現時点とそしてこれからに繋がるアルバムとなっている。
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