クラシックのＣＤとしては驚異的な売り上げを記録しているというこのアルバム、やはり１００曲を全６枚に収録し、しかもお値段￥３，０００！というリーズナブルさが受けているんでしょう。前からこの手のオムニバス・アルバム、コンピレーション・アルバムは沢山出てましたけれど、そのほとんどはさわりの部分をちょこちょこと紹介する程度のサンプラー扱い。やっぱりこちらとはボリュームが違います。
ただ、一曲丸ごと、あるいは一楽章丸々聴けるような宣伝をしているケースもあるようなんですが、それは間違い。「抜粋」だとか「冒頭」「終結部」などといった断り書きの付いた曲も少なくないので、場合によってはフラストレーションがたまるかも。まぁ値段を考えれば贅沢言えませんな。
値段を考えれば、というと演奏家の質が気になるところですが、指揮者はサイモン・ラトル、リッカルド・ムーティ、ネヴィル・マリナー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、アンドレ・プレヴィンｅｔｃ、演奏はフィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団、ロンドン交響楽団ｅｔｃ、歌手もマリア・カラス、ホセ・カレーラスｅｔｃと一流とされる名の通った演奏家のものが集められております。演奏の好みは人それぞれなので万人が満足することはあり得ないでしょうが、そういったものに拘りのある人はまずこういった企画ものには手は出さないでしょうし、初心者には安心な作りではないでしょうか。
しかし初心者の入門用だろうと高をくくっていて「知らない曲なんてないだろう」と思っていたら、結構知らない曲が多くて焦ったりして・・・。その反面自分の好きな曲が随分オミットされているのもショックで、やっぱり自分はマイナー好みだったのかしらん？
またクラシックのアルバムでありながら、『シンドラーのリスト』や『タイタニック』のテーマが収録されているのは今風。これ、大ヒットした『ｅｖｅｒ！』シリーズと同じ傾向なんですが。

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　売り上げが低迷しているクラシック業界の現状を打破しようと企画・発売された6枚組。この手の良いとこ取りのアルバムは、過去に数えきれないほど出ているけれど、このアルバムはそれらとは違う意気込みみたいなものが感じられる。先ずは6枚組という堂々としたボリューム。そして、一流と評価の高い演奏家のラインナップと、何と言っても値段。これだけの内容で\3,000とは、何ともお買い得感をくすぐられるアルバムとなっている。”夏に向けたアルバム”とか”癒し系アルバム”などという枠がないので、どんな時でも自然と聴くことの出来るアルバムになっているところが良い。

　アルバム1枚毎に聴くのも良いし、私は、PCに入れて100曲をランダムに聴いている。知っている曲と知らない曲が無作為にかかるとこが丁度良い。今まで知らなかった曲がふとしたタイミングで気になる曲になったり、思わず聞き入ってしまったり。ささやかな新たな発見がある。これこそ業界が目指した普段の生活に浸透するクラシックなのではないだろうか。

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1.ヘンデル：司祭ザドク
2.J.S.バッハ：シオンに至る汝らの門より
3.アレグリ：ミゼレーレ
4.シューベルト：ドイツ語ミサよりサンクトゥスD,872
5.フランク：パニス・アンジェリクス
6.ベルリオーズ：羊飼いの聖家族への別れ （キリストの幼時より）
7.グノー：サンクトゥス （聖セチリア・ミサより）
8.フォーレ：イン・パラディスム （レクイエムより）
9.モーツァルト：Laudate Dominum（証聖者の荘厳な晩とうより）
10.フォーレ：ラシーヌ雅歌
11.ヴェルディ：我は嘆く （レクイエムより）
12.モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス
13.ヘンデル：われは知る、わが主は生きたもうことを　
14.ハイドン：天は神の栄光を語り （天地創造より）
15.フォーレ：ピエ・イエス （レクイエムより）
16.モーツァルト：ラクリモーザ （レクイエムニ短調より）
17.ヘンデル：ハレルヤ・コーラス （メサイヤより）

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1.マスカーニ：インテルメッツォ （歌劇カヴァレリア・ルスティカーナより）
2.ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第2番より第2楽章 （冒頭）
3.グリーグ：朝 （ペール・ギュントより）
4.ショスタコーヴィチ：ロマンス
5.バーバー：弦楽のためのアダージョ
6.リムスキー＝コルサコフ：シェヘラザード （冒頭）
7.マスネ：タイスの瞑想曲
8.ボロディン：だったん人の踊り （イーゴリ皇より）
9.ハチャトゥリアン：アダージョ （スパルタクスより）
10.チャイコフスキー：ロメオとジュリエットより幻想曲 （抜粋）
11.ベートーヴェン：交響曲第7番第2楽章 （抜粋）
12.J.S.バッハ：2つのヴァイオリンのための協奏曲　第2楽章
13.ウィリアムス：シンドラーのリストのテーマ
14.チャイコフスキー：あし笛の踊り （くるみ割り人形より）
15.ベートーヴェン：交響曲第6番「田園」第5楽章

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1.モーツァルト：「フィガロの結婚」序曲
2.J.S.バッハ：主よ、人の望みの喜びを
3.ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番「皇帝」より第1楽章 （抜粋）
4.クラーク：トランペット・ヴォランタリー
5.グノー：オラトリオ「死と生」より
6.ロッシーニ：絹のはしご　序曲
7.ヘンデル：サラバンド
8.チャイコフスキー：花のワルツ （くるみ割り人形より）
9.プロコフィエフ：トロイカ
10.ヴォーン＝ウィリアムズ：グリーンスリーヴス幻想曲
11.ドビュッシー：月の光
12.チャイコフスキー：白鳥の湖より情景
13.マイヤース：カヴァティーナ （映画ディア・ハンターより）
14.ショパン：ピアノ協奏曲第1番第2楽章より冒頭
15.ホーナー：マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン （映画タイタニックより）
16.クワラントット：タイム・トゥ・セイ・グッバイ
17.J.シュトラウスＩＩ:美しく青きドナウ

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1.ビゼー：聖なる神殿の中で （二重唱） （真珠採りより）
2.ドヴォルザーク：月に寄せる歌 （歌劇ルサルカより）
3.ドリーブ：花の二重唱 （歌劇ラクメより）
4.ビゼー：花の歌 （歌劇カルメンより）
5.グルック：エウリディーチェを失って （歌劇オルフェオとエウリディーチェより）
6.ベルリーニ：清らかな女神よ （歌劇ノルマより）
7.プッチーニ：冷たい手を （歌劇ラ・ボエームより）
8.プッチーニ：私のお父さん （歌劇ジャンニ・スキッキより）
9.バイレロ〜オーヴェルニュの歌 （伝承歌）
10.プッチーニ：可愛がって下さいね （歌劇　蝶々夫人より）
11.ヴェルディ：行け、我が想いよ、黄金の翼にのって （歌劇ナブッコより）
12.レハール：昔ある所にヴィリアという森の妖精が （喜歌劇「メリー・ウィドウ」より）
13.ヘンデル：オンブラ・マイ・フ （歌劇セルセより）
14.シューベルト：アヴェ・マリア
15.アダン：クリスマスの歌〜聖らに星すむ今宵
16.プッチーニ：誰も寝てはならぬ （歌劇トゥーランドットより）

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1.J.S.バッハ：G線上のアリア
2.グルック：精霊の踊り （オルフェオとエウリディーチェより）
3.パッヘルベル：カノン
4.モーツァルト：クラリネット協奏曲より第2楽章
5.J.S.バッハ：ゴルドベルク変奏曲よりアリア
6.アルビノーニ：アダージョ
7.ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ第14番「月光」
8.モーツァルト：フルートとハープのための協奏曲　第2楽章より
9.メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲　第2楽章より
10.モーツァルト：ピアノ協奏曲第21番より第2楽章
11.ドヴォルザーク：交響曲第9番「新世界より」第2楽章 （冒頭）
12.ブルッフ：ヴァイオリン協奏曲第1番より第2楽章 （冒頭）
13.エルガー：ニムロッド （エニグマ変奏曲より）
14.ロドリーゴ：アランフェス協奏曲より第2楽章 （冒頭）
15.ヴォーン＝ウィリアムス：揚げひばり （終結部）
16.マーラー：交響曲第5番第4楽章アダージェット （終結部）
17.ラフマニノフ：パガニーニの主題による変奏曲

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1.ヘンデル：シバの女王の入城
2.ヴィヴァルディ：「四季」より「春」より
3.J.S.バッハ：トッカータとフーガ
4.モーツァルト：ホルン協奏曲第4番第3楽章ロンド
5.ベートーヴェン：交響曲第5番「運命」より第1楽章
6.チャイコフスキー：序曲「1812年」終結部
7.ベートーヴェン：交響曲第九番より「喜びの歌」
8.グリーグ：ピアノ協奏曲イ短調より第1楽章 （冒頭）
9.シベリウス：組曲「カレリア」より行進曲風に
10.ホルスト：惑星より「ジュピター」 （終結部）
11.チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番より第1楽章
12.シベリウス：フィンランディア
13.ヴェルディ：「アイーダ」より凱旋行進曲
14.プロコフィエフ：ロメオとジュリエットより
15.J.シュトラウス：ラデツキー行進曲
16.エルガー：威風堂々より行進曲1番 （終結部）
17.ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第3番より第1楽章 （冒頭）
18.サン＝サーンス：交響曲第3番「オルガン付き」 （終結部）

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