「急行『北極号』」 C・V・オールズバーグ
投稿日 | : 2004/12/07 21:13 |
投稿者 | : Excalibur |
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映画版の『ポーラー・エクスプレス』も公開中なので、その原作本(絵本)をご紹介。
映画を見た後でこの本を読み返すと物語があっさりしすぎていて物足りなくも思うが、映画を見たときはシンプルな物語をうす〜く引き伸ばして、さらにゴテゴテと思いっきりデコレーションを施した印象が強かった。
また映画版の主人公はサンタクロースを信じられなくなっている少年だが、原作版では「サンタなんかいない」と友達が言ってもそれを信じられない、つまりサンタを信じている少年だという違いがある。夢をなくしかけた少年が、再び夢を取り戻す。クリスマスの奇跡が起こる、という映画版の展開の方がよりドラマティック、即ちハリウッド的になってはいるのだが、個人的には原作のシンプルさの方が好みかな。
翻訳は村上春樹で、現在出ているのはその改訳版。