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「影との戦い/ゲド戦記T」 アーシュラ・K・ル=グウィン
投稿日 : 2000/10/09 23:06
投稿者 Excalibur
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アースシーと呼ばれる多島海世界を舞台にしたファンタジーの傑作・・・・なのだが、正直この第一部はなかなか乗れず、読み終わるまでにかなり時間がかかったことを記憶している。何回か途中で放り出してるはず。
血気にはやる山羊飼いの少年ハイタカが、魔法の修行中に「死の影」を呼び出してしまい、それに追われてさまようことになるうが、あるきっかけから逆にその「影」を追い詰め、吸収して一体化することによって「全き人間」へとなってゆく。
人間誰もが持っている「負の部分」と向き合い、それを認めることによってより「完全な人間」になっていくという「自分との戦い」がテーマ。これがムズカシかったのか・・・・。
ハイタカ(=ゲド)は結構傲慢で嫌な奴として登場し徐々に成長していくが、カラスノエンドウ(=エスタリオル)やその妹ノコギリソウ(=ケスト)、オジオンといった脇役のキャラも魅力的。
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「影との戦い」
投稿日 : 2005/03/08 21:42
投稿者 Excalibur
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昔々、今から20年以上前に読んだ時は、なんだか難しいなぁ〜と思っていたのに、今はスンナリと読めた。というよりあっさり読めちゃったので、むしろ物足りないくらいだ。当時はどこに引っ掛かっていたんだろう?
それと、ゲドって結構厭な奴なんだけど、生まれ育った環境を考えると、ある程度仕方ないかな、とちょっと同情出来るようになったのも、自分の20年間の成長の証?・・・んな訳ないか。

<ゲド戦記>といえば、映画『ガメラ2/レギオン襲来』(1996)でさりげなく(?)取り上げられてからまた注目を集めるようになった気もするが、最近の話題はアメリカでTVのミニ・シリーズ化され、原作ファンの不評を買ったことだろうか。怖いもの見たさで一度は拝見したいものだが、さて日本で見られる機会があるかどうか。
怖いもの見たさといえば、原作の大ファンだという宮崎駿監督が以前から映像化を熱望している、とも伝え聞くが、原作クラッシャーのこの監督のこと、こちらもあまり歓迎出来そうもない。
『指輪物語』や『ナルニア国ものがたり』が超大作映画として作られる昨今、然るべき手腕を持ったプロデューサーが、原作に対する愛情と熱意を持った監督を起用して、是非とも映画化して欲しいものだが・・・。
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