「あの日に戻れたら」 山田奈津子 ほか
投稿日 | : 2008/06/13 19:39 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
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<収録作品リスト>
・あの日に戻れたら(作:山田奈津子)
・美しく咲いていけ(作:風空加純)
・恋人は透明人間(作:植松拓也)
・同級生(作:鹿目けい子)
「同級生」
投稿日 | : 2008/06/16 17:45 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
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映画を見た後だったので、一番読みこんでしまいました。
原作を読んで、映画は若干、オリジナルの部分(潤が競泳部に所属していることや星座のエピソードなどがそうです)があるなあと思いました。
潤の学年(映画では高3ですが、この本では高2の設定でした)や誕生日(映画では3月10日になっていました)などが違っていました。
特に大きく異なっていたのは、潤の設定です。
映画での潤は心臓病が原因で泳げなくなるという設定ですが、原作の潤は、いたって健康の元気な姿で描かれていました。
性格も明るく、前向きな感じで 映画の潤とは正反対だなあと思いながら 本を読みすすめていきました。
メル友になっているジュン(須藤さん。映画では早川という名字になっています)とのメールの場面。
「もしかしたら、東京の大学に行けないかも」と悩みをうちあけるジュンに、「あきらめるのはまだ早い。がんばれ」と励まし、エールを送る潤。
映画ではジュン(早川さん)が潤を励ましていることが多かったですが、この本では2人の立場が逆になっていました。
潤が常にジュンを優しく励ましていて、印象に残りました。
映画同様、お話の後半で須藤さんは亡くなってしまいます。
その後、担任の先生が転勤することがわかり、登校日の3月28日。
その日は潤とジュンの誕生日でした。
先生からメールアドレスを見せられ、須藤さんがジュンだということを、潤はここで初めて知ります。さぞ驚いたことだろうと思います。
そして、もういないジュン(須藤さん)から 最後のメールが届きます。
予約送信でしょうね。
このあたりを読んでいたときから、涙が止まりませんでした。
泣きながら、最後まで読みました。
「潤くんに会いたかったなあ。 けど、いっぱい励ましてもらったから、がんばれた。潤くんのおかげでがんばれたよ」という文面から、潤が須藤さんの心の支えになっていたことは間違いないですね。
胸があつくなりました。
最後は潤が「須藤、誕生日おめでとう。来年の3月28日までは、同級生だね」と文章をうって、メールを送信するというラストでした。
「ジュン」ではなく、本名でメールを送ったことに また泣いてしまいました。
映画ではメール送信ではなく、「ジュン、誕生日おめでとう。来年の今日までは同級生だね」というセリフになっていました。
映画でも、最後のこのセリフにジーンときましたが、本も同じでした。
すごく切なさが残るストーリーでした。
もう一度、読み返したいと思える作品でした。
「恋人は透明人間」
投稿日 | : 2008/06/15 19:25 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
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楓と栄太郎、2人のお互いを思いあう気持ちが伝わってきて、心があたたかくなりました。
とても素敵なラブストーリーでした。
栄太郎のような素敵な人に、いつかめぐりあえたらいいなあと思いました。
「美しく咲いていけ」
投稿日 | : 2008/06/15 11:26 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
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先輩にあこがれて、彼と同じ高校に入学した花乃香。
この学校は試験の成績によって、クラスが決まる進学校でした。
ある日、先輩とケンカしたことが原因で 花乃香は試験でよくない成績をとってしまい、落第クラスといわれているレッドクラスへ振り分けられてしまいます。
仲のよかった友達からも無視されたり、いじめを受けるようになってしまった花乃香がかわいそうでした。
そんな彼女を慰め、励まし続けたのが同じレッドクラスの陽宮でした。
彼の励ましで、花乃香が少しずつ明るさと自分らしさを取り戻していくところが印象的でした。
特に、陽宮の「君の道は君自身が見つけるしかないよ。 何を選ぶかは、君自身が決めなくちゃ。他人の意見で自分を見失っちゃいけないよ」というセリフは、ものすごく印象に残りました。
自分は自分だ、ということを改めて思い出させてくれるストーリーでした。
「あの日に戻れたら」
投稿日 | : 2008/06/13 20:25 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
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小学校で、6年間同じクラスだった ナツと佑介。
しかし、中学へ行ってクラスが別々になったのを境に、2人が話す機会が全くなくなってしまいます。
小学校を卒業するときに、自分の気持ちを言えばよかった…と悔やむナツが過去へタイムスリップして 佑介に告白するというストーリーでした。
最後の場面で、2人のお互いの気持ちが通じてよかったなあと思いました。