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「機動戦士ガンダムZZ」 遠藤明範
投稿日 : 2002/07/20 00:46
投稿者 Excalibur
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『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』では富野監督自らが書き下ろしていたが、今回はメインライターの遠藤明吾(現・明範)が担当。「明るいガンダム」を目指しながらも途中でシリアス路線へ転換していったTVと違い、こちらは最後まで明るく読みやすい「ガンダム」だった。
分量が大きく減り(『ガンダム』3冊、『Z』5冊に対して『ZZ』はたったの2冊!)、その分舌足らずになっているのかなと思いきや、そこは小説独自の展開を挟んで、大筋を変えることなくなんとか消化。TVでは途中でどっかへどっかへ行ってしまうヤザン・ゲーブルや不遇な(?)ゲモン・バジャック、悲劇的な運命に見舞われるキャラ・スーンらにもそれなりの決着がつけられている。その独自の展開の最たるものが、TVでは一切姿を見せなかったアムロ・レイの再登場だろう。ジュドーはアムロと出会うことによってニュータイプとして大きくステップアップしていくのだ。独自展開のあおりを食って出番を削られたり無視されたキャラもいるが、それはないものねだり。借り物の世界観やキャラクター設定を著者は巧く活用しているので充分楽しめる。TVの『ZZ』が好きな人よりも、むしろどうしてもノレなかった人こそ読むべきである。
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