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ミュージカル「明日への扉」
投稿日 : 2008/11/09 11:42
投稿者 丘澄絵梨奈
参照先 http://2421.seesaa.net/
第103回、104回公演 骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」-生きることの素晴らしさを伝えたい-

公演期間:2008年11月6日〜7日
観劇日:2008年11月7日
会場:ゆうぽうとホール

<あらすじ>
ミュージカルスターを目指している主人公・吉川ゆかりは、「明日への扉」の第1次オーディションにライバルの真弓、俊江、遥とともに、合格する。

4人は、最終審査に向けて気持ちが高まり練習に励む日々であったが、ある日練習中にライバルの遥が倒れて病院に運ばれる。 彼女の体は病魔に冒されていたのだ。

病名は『慢性骨髄性白血病』と診断され、遥の病気は、ゆかり達の中にさまざまな波紋を投げかける。
そして、友人のある一言でゆかりの心が動き始めた。


<主な登場人物(wikipediaより)>

吉川 ゆかり
ミュージカル「明日への扉」の主役・ハーミアの最終候補者のうちの一人。ミュージカルスターを目指す実力のあるダンサーだが、純粋に夢を追いかけるあまり、恋人の時雄との間にできた子供を失ってしまった過去がある。

園田 遥
幼いころに観たバレエダンサーに憧れ、純粋に舞台を愛している。第一次オーディションに合格し、恋人の優二と幸せな日々を過ごしていたが、ある日練習中に病気によって倒れてしまう。

松本 俊江
ミュージカルのスポンサー令嬢で、常に取り巻きのダンサーたちに囲まれている。遥の恋人である優二への切ない片思いを続けている。

井上 真弓
ゆかりの後輩であり、遥の友人。ミュージカルの主役を射止めたいあまりに、審査員である大川の誘惑に応じてしまう。

佐藤 啓子
ゆかりの親友。ゆかり達とともに第一次オーディションを受けるが、落選。ショックのあまりオーディション会場を飛び出したまま、行方を暗ましてしまう。

時雄
ゆかりの恋人。プロのダンサーを目指しているが、自分の実力に限界を感じている。ゆかりが自分との間にできた子供をダンスのために犠牲にしたことを引きずる。

優二
アーティストを目指してライブハウスで働いている。遥の恋人であり、彼女が病魔に倒れたことで、骨髄バンクへのドナー登録を求めて駆け回る。鈍感な性格であり、俊江の自分に対する気持ちには全く気づいていない。

達也
優二と同じライブハウスで働く青年。密かに俊江に想いを寄せているが、伝えられずにいる。

大川
「明日への扉」のオーディション審査員。舞台に関しての自分の著書を持つなど、実力者として有名な人物だが、実際は真弓を誘惑したり、スポンサー会社に媚びを売るなど、裏の顔を持つ。


<主なミュージカルナンバー(2002年「明日への扉」公演パンフレットより抜粋)>

オープニング

"Godsend From Heaven"

眠れない夜の中で

孤独な気持ち

明日への扉〜遥&優ニ〜

素直になれなくて

明日への扉〜遥&ゆかり〜

Elves in the forest

遥の森〜Wild Wind〜

遥の森〜明日への扉〜

Chain of Love

今心から

ゆかりの森〜Elves in the forest〜

明日への扉

フィナーレ


<主催>
東京スクールオブミュージック専門学校
東京スクールオブミュージック専門学校渋谷
東京ダンス&アクターズ専門学校
東京コミュニケーションアート専門学校
東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校
東京テクノロジーコミュニケーション専門学校

<後援>
財団法人 骨髄移植推進財団
夏目雅子ひまわり基金

<推薦>
厚生労働省

<公式サイト>
http://www.asuenotobira.jp/
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ミュージカル「明日への扉」第2幕・感想(4)
投稿日 : 2008/11/15 20:42
投稿者 丘澄絵梨奈
参照先
カーテンコール後、夏目雅子さんのお兄さんである小達一雄さんが登場され、雅子さんのことやドナー登録の大切さについて話をされました。

その後、「明日への君に」と「Chain of Love」を出演者全員で歌い、終幕となりました(なりやまない拍手にアンコールが3〜4回くらいありました(笑))。
「Chain of Love」の歌の際、私はまた泣いてしまいました。


舞台が目の前だったので、役を演じている皆さんの気迫が伝わってきました。
オーケストラの演奏もすばらしかったです。

キャスト、スタッフ、オーケストラの演奏を含めてすべて、学生の皆さんがやっているそうです。

このミュージカルを見ていて、一瞬 学生さんが演じていることを忘れそうになりました。
本当に皆さん、プロ並みの演技ですばらしかったです。
ストーリーも改訂や追加場面等があり、6年前に見たときよりもさらに感動しました。
また、命の尊さ、大切さを強く実感しました。

もし、来年の公演があるようなら、また見に行きたいなあと思っています。
専門学校生の皆さん、素敵な舞台をありがとうございました。
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ミュージカル「明日への扉」第2幕・感想(3)
投稿日 : 2008/11/15 17:19
投稿者 丘澄絵梨奈
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バーの場面。

ダンススクールのメンバー達が、遥のドナーがゆかりではないかとうわさをはじめます。

そこへ、俊江と真弓がやってきます。

「ゆかりさん、どこにもいないわ。 お姉さんにも連絡をとって探してもらっているんだけれど…」と、俊江が言います。

大川先生がスポンサーの娘を連れてバーにやってきます。

真弓は大川先生にオーディションの日にちを延ばしてもらうよう頼みますが、大川先生は聞き入れません。

そして、俊江のお父さんにスポンサーを任せて『明日への扉』を公演するのではなく、スポンサーの娘にやらせると言い出します。

「つまり、君たちはもう用済みなんだよ オーディションを受けても無駄なことだ」

真弓は、大川先生のところへ行って、「これお返しします」と袋を差し出します。

真弓が受け取った台本とDVDが入った袋です。

大川先生の手元に渡るより早く それを奪った人がいました。 スポンサーの娘です。

「先生、これ、私にもくれたわよね? いったいどういうこと!?」

大川先生は、返す言葉がありません。

そして、スポンサーの娘は真弓達のほうにつきます。

大川先生は、「とにかく、オーディションの日にちは変えることはできないからな!!」と言って去っていきます。

真弓は責任を感じ、俊江たちに謝ります。
そして、この場にいない遥にも「ごめんね!!」と、謝罪します。

このあとのソロ「今心から」は、真弓の気持ちがあらわれている素敵な歌でした。

俊江は「真弓さん、みんな、 もう一度やり直そうよ」といいます。

「それよりも今は、ゆかりさんを探さなきゃ!!」

「ゆかりさんもドナー登録していたなんて。ダンスだけしか頭にない人だと思ってたのに」

「前にゆかりさん、時雄さんの子供を流産させちゃったことがあるみたいで…」

「え!? うそ!!」

「あれだけ、ダンスに打ち込んでいたんだから、流産させちゃっても仕方ないよねえ」

その場にいた時雄が怒って、殴りかかろうとします。 それを必死に押さえつける達也。

そこへ、「みんな、ゆかりのこと誤解しないで!!」と啓子が現れます。

「啓子さん!!」

「ゆかりは(妊娠していることを)何も知らなかったのよ!!夢をかなえるために、ずっとダンスにうちこんでた。 だから、流産するまで気づかなかったのよ!!」と言います。

そのことを聞いた時雄は、ゆかりを探しにバーを飛び出します。

次の場面は、ゆかりの夢の中で 遥と同じ森の場面です。

ここで、ゆかりは悪夢に襲われます。

今度はゆかりがハーミアを演じていて、森の女王から大地を汚した人間を殺すように剣を渡されます。
「私にはできない!!」と叫び、剣を投げ捨てますが、森の女王は なおも激しく彼女に迫ります。
ゆかりは、「いやああぁぁ――っ!!」と叫んで その場に倒れます。

ゆかりを探しにきた時雄は、倒れているゆかりを見つけて駆け寄ります。

「ゆかり、ゆかり!!」

その声に、ゆかりは目を覚まします。

「時雄…」

この場面で、ゆかりと時雄のお互いの心情をあらわす歌が入っていました。
この歌によって、ゆかりが本来の優しさを取り戻していくところが印象的でした。

ゆかりは「患者さんが私を待ってると思う。 顔も名前も知らない人だけど、何万人もの中から差しのべる手を、今力いっぱい握り締めたいって。 時雄、私を病院に連れてって!」といいます。

この最後の場面のゆかりのセリフは、毎公演ごとに変わっているんでしょうね。

6年前は「見ず知らずの人だけど、何万人もの中から私がドナーに選ばれたの。 もうひとつのオーディションに合格したのよ」というセリフでしたが、今回は「何万人もの中から差しのべる手を、今力いっぱい握り締めたい」になっていました。
今回のセリフも大変印象に残りました。

そこへ、啓子やダンススクールの先生達がやってきます。

最後は全員で「明日への扉」の合唱でした。

この歌の最後に遥が登場します。
6年前は出てこなかったので、新しく追加されたんでしょう。

ゆかりのおかげで、元気になったということでしょうね。
ゆかりが遥に駆け寄って手を握ったあと、2人がしっかりと抱き合う場面が特に印象に残りました。
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ミュージカル「明日への扉」第2幕・感想(2)
投稿日 : 2008/11/14 20:06
投稿者 丘澄絵梨奈
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次は、ゆかりの家の場面。
ゆかりの家に、病院の先生から電話がかかってきます。

続いて病院の場面。
電話の直後で、先生とゆかりのお姉さん、ゆかりが向き合って話をしています。

先生は、ゆかりの白血球の型と一致した患者さんがいるので、骨髄を提供できるかどうかの最終同意を求めにきたと話をします。

啓子の一言がきっかけになり、ゆかりは骨髄バンクへのドナー登録をしたのでした。
なにも知らないお姉さんは驚いてしまいます。

ゆかりは先生に、骨髄を提供してもダンスが続けられるかどうかを聞きます。
先生は、「問題はありません。 ただ、あなたが骨髄を提供してくださると最終同意してくだされば、患者さんは命がけです」と言います。

「命がけ?」とゆかりが聞きます。

「はい。抗がん剤と放射線治療で、すべての骨髄を破壊し、移植の準備にそなえます。 この最終同意にあなたが拒否なされば、患者さんは大きなリスクを背負うことになります。 お姉さんとよくお話をされてご決断ください」と、先生は言って 席をはずします。

お姉さんは、「あなた私に相談もしないで」と言います。

ゆかりは、「私自身がよく考えて出した結論よ。 お姉さん、私が人の命を救うことができるかもしれないのよ。 それって とても素晴らしいことじゃない」と言います。

「ゆかり、あなたまだ あのときのことを…」

ドアがノックされ、再び先生が入ってきます。

「ゆかりさん、どうなさいますか?」

「はい、 私の骨髄を提供させていただきます!!」

「お姉さんは?」

「妹が決めたことですから」

ゆかりはお姉さんを見つめます。

「あなたが決めたことだもの。信じているわ」というお姉さん。

お姉さんの言葉に、ホッとしたような笑顔を見せるゆかりが印象的でした。

「ありがとうございます。 ゆかりさん、あなたの勇気に感謝します」

ゆかりは先生に、「最終選考のオーディションも控えているので、移植の日をなるべく早めにしてほしいのですが…」と言います。

「今月の20日でどうでしょう?」

「わかりました」

「ではあちらで最終同意への署名をお願いします」

ゆかりは書類にサインをします。

「今月の20日ね!」

一方、大川先生と真弓は『明日への扉』の最終オーディションの日にちについて話をしていました。

大川先生は真弓に今月20日に最終オーディションを行うと言います。

「今月の20日ね!」という真弓。

続いて、病院の庭の場面。

遥がダンススクールのメンバーと話しているところへゆかりがやってきます。

6年前は優二が先に登場し、ゆかりはその後だったんですが 少し改訂されたようです。

「ゆかりさん」という遥。

ゆかりは遥にクマのぬいぐるみを手渡します。

「ありがとうございます」

「実は、私ね…」と、ゆかりが遥に何かを伝えようとしたところへ優二がやってきます。

「遥! ドナーが見つかったんだ!! 今月の20日が移植日だよ」といいます。

「本当? 優ニ」

「ああ。よかったな」

スクールのメンバー達も、口々に「おめでとう」と言います。

そこへ、ダンススクールの先生がやってきます。

「みんな、ここにいたのね」

「先生、遥のドナーが見つかったそうです」

「本当? 遥、よかったわね」

「はい」

「それじゃあこれは、お見舞いじゃなくてお祝いね」といって、先生は遥に包みを渡します。

「みんな、『明日への扉』の最終選考の日にちが決まったの」

「えっ!? 1年先になったんじゃないんですか!?」

「大川先生が勝手に決めてしまったのよ」

「いつなんですか?」

「今月の20日よ」

それを聞いたゆかりは愕然となってしまいます。

骨髄移植の日と重なってしまったからです。

「実は、私…!」

ゆかりは何も言わずにそのまま走り去ってしまいます。

次の場面は、ゆかりが骨髄移植を取るか、『明日への扉』の最終オーディションを取るかで、思い悩む場面です。
ゆかりの心の葛藤が大変よくあらわれていました。
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ミュージカル「明日への扉」第2幕・感想(1)
投稿日 : 2008/11/11 17:35
投稿者 丘澄絵梨奈
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2幕最初の場面は、遥が入院している病院の場面からです。

ベッドで眠っていた遥はふと起き上がり、夢の中へと入っていきます。

続いて、遥の夢の中の場面です。
ミュージカル『明日への扉』の森の場面で、遥はハ―ミアを演じています。
森の女王から大地を汚した人間を殺せと命令され、剣を渡されます。

6年前に森の女王を演じていた加藤さんもすばらしかったですが、今回 女王を演じている方も、女王の威厳が出ている 大変すばらしい演技でした。

苦しんでいる人間達を見て、遥は「できない!! 私には人を殺すなんてできない!!」と叫んで剣を投げ捨てます。
森の女王は「このものたちは、我らの森をけがしたのだぞ」と言います。

それに対して、ハーミアを演じている遥は、「この人たち、苦しんでいるわ。 それに、おかしてしまった過ちは、もう一度やり直すことができる。愛とは与えるもの。奪うものではなく、与え続けるもの」と言います。

そして、主題歌「明日への扉」を歌います。
1幕の優二とのデュエット場面でも、歌声がきれいに響いてすばらしかったですが、この場面のソロも声がよくとおっていました。 高音の部分は1幕以上に声が出ているように思いました。

次はバーの場面。
ダンススクールのメンバーが集まっているところへ、優二に支えられて遥がやってきます。

メンバーの1人が「出歩いたりして大丈夫なの?」と、心配そうに聞きます。

「うん、大丈夫。みんな… ごめんなさい。私、自分だけが不幸だと思ってた。優二やみんなががんばってくれていたのに…」

「遥のせいじゃないよ」と、優しくいたわるメンバー。

「ねえ、夏目雅子さんて知ってるよね?」と、優二が言います。
6年前は遥のセリフだったんですが、変更されたようです。

「知ってる! すごくきれいな人よね」
「確か、白血病で亡くなったんだよね」
そういったメンバーの1人を、他のメンバーが制します。

「そう。私と同じ病気で亡くなったの。その人も、治療のたびに髪の毛が抜けていくのをすごく気にしていたんだって。それで、夏目雅子ひまわり基金ていうのが作られたの」

「夏目雅子ひまわり基金?」

「せっかくドナーが見つかって治療できても、髪の毛が抜けたりすると精神的にまいってしまうだろ。それが社会復帰への障害になるらしいんだ。だから、無料でカツラを貸し出しているんだ」と、優二が説明します。

「たくさんの人が私と同じように苦しんでいて、でも精一杯 希望を見失わないようにがんばってる。だから、私一人じゃないんだって思ったの。 もっと生きたいって!」(←セリフうろ覚えですが…)という遥。

「私、ドナー登録するわ。なんだか今の遥を見ていたら、勇気がわいてきた」と、メンバーの一人が言います。

この場面に出ている全員で歌われる「Chain of Love」。

病気になっても負けないでほしいという願いがこめられた歌でした。
歌詞が心にぐっと響いてきて、6年前と同様 涙が止まらなくなってしまいました。
6年前もこの歌で泣きましたが、今回も涙、涙…でした。

特に「あなたが私なら 私があなたなら そう思うと変わるんだね 世界が」、「よみがえれ命 約束をしようよ 負けないでね」という部分が印象的です。
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ミュージカル「明日への扉」第1幕・感想(2)
投稿日 : 2008/11/09 20:19
投稿者 丘澄絵梨奈
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優二が働いているバー。

ゆかりとダンススクールのメンバーがやってきます。

メンバーたちは、遥の病気について話し始めます。

そこへ優二も現れ、遥の血縁関係者には白血球の型が合う人がいなかった、と告げます。

6年前は病院の場面が1場面あり、そこで優二が先生からそのことを聞かされるんですが、今回は優二のセリフに変更されていました。

優二はスクールのメンバーたちに、骨髄バンクへのドナー登録をしてほしいと訴え、登録方法などを詳しく説明します。

ここで6年前にはなかった、優二のソロがありました。
パンフレットを買っていないので曲名はわかりませんが、遥を思いやる素敵な歌でした。
この歌を聞いていて、涙が出そうになりました。

優二の熱意に心を動かされたメンバーの何人かが骨髄バンクへのドナー登録を考えてもいいと言います。

「ねえ、優二くん もう少し そのパンフレットくれない?」
「ありがとう」

そして、メンバーの一人が『明日への扉』の最終オーディションが1年先になったことを話します。
それならゆっくり練習に打ち込めるというメンバーたちに、ゆかりがこういいます。

「適合率って、数百から数万分の1でしょ。自分たちが登録したからって、今にも遥が元気になるみたいに錯覚しないことね。厳しい現実に直面している遥のためにも。そうそう、最終オーディションだって同じよ」

すごいシビアなことを言う人だなあとこの場面を見ていて思いましたが、現実はそんなに甘くはないということを思い知らされる場面でもありました。
ものすごく説得力のあるセリフでした。

続いて、大川先生と真弓の場面。
大川先生は真弓に最終オーディションの台本と、DVDが入った袋を渡し、「このことは他人に漏らさないように」と言います。
ビデオテープからDVDになっていたことに、時代の流れを感じました。

遥が入院している病院の場面。
優二がお見舞いにやってきて、先生と会います。

「先生、遥の具合はどうなんですか?」

「体調は問題ありませんが、精神的苦痛が大きいようです」

「あいつ、治療のたびにどんどん髪の毛が抜けていくって泣いちゃって…。かなりナーバスになっているみたいで…」という優二に、「一番つらいのは、彼女自身だよ。君の支えが必要なんだよ」と、先生が励まします。

俊江と達也がやってきて、優二に声をかけます。
優ニは達也に店が手伝えないことをあやまります。
達也は優ニに優しい言葉をかけて、励まします。

「俊江、君にも協力してほしいんだ。お父さんに頼めないかな?」と言って、俊江にパンフレットを渡します。

俊江は、自分の父親の会社が倒産したことを話します。 そして、父親は遥とは面識がないので、話すことはできないといいます。
優二は「そこをなんとか頼むよ」と言います。

「ねえ優二さん、もしも病気になったのが遥さんじゃなくて私だったら 今みたいに心配してくれた?」と聞きます。

「今は、遥に早く元気になってほしいんだ」
優二はそういって 立ち去ります。

俊江は自分の心中を歌います。
その歌が「素直になれなくて」です。
これも「眠れない夜の中で」と同様、俊江の切ない思いが伝わってくる歌でした。

続いて、ゆかりと親友の啓子との会話場面。
6年前はセリフだったこの場面も、今回はほとんど歌で表現されていました。
ゆかりと啓子のそれぞれの感情が歌の中にこめられていて、迫力がありました。

啓子は骨髄バンクへのドナー登録をしたことを話し、ゆかりにも協力を求めます。

「なによ、みんな遥のことばかり!!」

「ゆかり!! 生きているってすばらしいことだよね」と、啓子は言って立ち去ります。

1幕最後の場面は、ゆかりと遥がそれぞれの心情を歌って 幕となりました。
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ミュージカル「明日への扉」第1幕・感想(1)
投稿日 : 2008/11/09 16:39
投稿者 丘澄絵梨奈
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6年ぶりに見ました。
小遣いがきつく、公演パンフレットの購入を諦めました。
誰がどの役を演じているかはわかりませんが、ストーリーは変わっていないのでしょう。

冒頭は『明日への扉』のダンスのオーディションからでした。
パントマイムで話が進められていき、大川先生が合否を発表します。
ゆかり、遥、真弓、俊江、啓子他のメンバーが残りました。
大川先生は「皆さんにとって、舞台とは何ですか?」と聞きます。
ゆかりたちがそれぞれの思いを大川先生に伝えますが、ここは歌で表現されていました。6年前はセリフだったので、レベルを上げたなあと思いました。

大川先生が合格者を発表します。
合格したのはゆかり、遥、真弓、俊江で、啓子は合格できませんでした。
啓子はなぜ合格できなかったのか尋ねますが、大川先生は答えずに去っていきます。
啓子も失意のまま、そこから立ち去ります。
ゆかりは「啓子!!」と叫んで追いかけますが、彼女の姿は見えなくなってしまいます。

俊江は「ゆかりさん、啓子さんは残念だったけれどお互いに頑張りましょう。 真弓さんと遥さんも。ね?」と言います。

次の場面は、優ニが働いているバーの場面。
俊江が合格したお祝いとして、ダンススクールのメンバーが集まっていました。

優二が俊江に声をかけ、遥の合否を聞きます。
「一緒に合格したわよ」
「やったー!!あいつ 連絡よこさないから、イライラしてたんだ」と、優二は言います。
俊江が優二に、このあと食事でもしないかと誘います。
そのとき、優二の携帯電話がなります。 電話は遥からでした。
優ニは仕事が終わったら会おうと、約束をします。

優二に恋心を抱いている俊江は、自分の心情を歌います。
「眠れない夜の中で」は、俊江の切ない気持ちを表現した歌でした。

ゆかりがバーにやってきます。
「時雄、いる?」と、聞くゆかり。
達也は時雄を呼びに向かいます。
その後、時雄がやってきて ゆかりと話をします。
彼はゆかりに、ずっとやってきたダンスをやめると話します。
ゆかりは「まだこれからじゃない」と時雄を励ましますが、彼の決意はかたいものでした。

2人のデュエット「孤独な気持ち」。
ゆかりと時雄の心情が伝わってくる歌でした。
間奏部分に2人のダンスが追加されていました。

「ゆかり、俺の分まで頑張って夢をかなえてくれよ。ゆかりなら、きっとできるよ」と、時雄は言います。
ゆかりは、ダンスをあきらめようとする彼を許せなかったんでしょう。 時雄の頬をたたくと、そのまま立ち去ります。

公園のベンチで、『明日への扉』のセリフを覚えている遥の場面。
「遥」と、優二が声をかけます。
「優ニ!!」と、うれしそうな遥。
「おめでとう。 遥なら、絶対受かると思ってたよ。 ハ―ミアの役ができるといいな」
「私は舞台に立てればそれでいいの。 ハーミア以外でもかまわない。 だって、この明日への扉には 他にも素敵な役がたくさんあるんだもの」
「遥は本当に舞台が好きなんだな」

2人のデュエット「明日への扉」。
遥を演じている方の歌声がよく響いていました。
さびの高音がきれいに出ていて、すばらしかったです。

ところがこの直後、遥がふらついて倒れそうになってしまいます。
「遥!! 大丈夫か?」
「うん…。大丈夫」
「おまえ、すごい汗びっしょりだぞ。それに顔色も少し…」と、優二は遥の体を心配します。
「私、はしゃぎすぎて、おなかペコペコ」と、遥は言います。
「ビックリさせやがって。 飯でも食いにいこう。おごるよ」
優二は、遥の手を引いて一緒に歩いていきます。

ダンススクールの場面。
だらだらと練習をするメンバーにゆかりが「あんたたち、やる気がないなら、ここから出て行きなさいよ!! 邪魔だから」と言います。

この一言にメンバーが何かを言い返そうとしたところへ、ダンススクールの先生がやってきます。
「さあ、センターにうつって。練習開始よ」といいます。
曲に合わせて、ダンスの練習をするメンバー。

その途中で遥がふらつきます。
先生は遥のそばへいき、「どうしたの?遥。 顔色悪いけど、体の具合でも悪いんじゃないの?少し休んだら」と言います。
「大丈夫です。 めまいがしただけですから。なんでもありません」
遥は踊りつづけますが、途中で倒れてしまいます。

倒れたままの遥を残し、場面は病院の場面へ変わります。
病院の先生が登場し、遥が白血病であると告げます。
6年前は声のみの演出だったこの場面ですが、先生が出てきたことで説得力のある場面になっていました。
白血病だと知らされた遥が「いやあーっ!!」絶叫する場面は、胸が締め付けられる思いでした。
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