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「ジュラシック・パーク」シリーズ
投稿日 : 2002/08/14 22:52
投稿者 Excalibur
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監督がスピルバーグに決まった瞬間、音楽担当はジョン・ウィリアムズに決まったようなものだったが、いつもながらの親しみ易い音色を作品に与えてくれた。そして続編製作が決まると当然のようにウィリアムズも続投することになったが、ここでウィリアムズはシリーズ物としてはちょっと違ったアプローチを試みる。この続編『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では、テーマ曲をはじめとして前作の曲が殆ど使われていないのだ。シリーズ物に作曲家が連投した場合、観客はここぞという時にお馴染みのフレーズが流れることを期待している。ウィリアムズが手掛けた『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』などのシリーズ物でも、「ダース・ヴェーダーのテーマ」やら「レイダース・マーチ」など耳に親しいメロディが聴こえてくれば、それだけで見ている側の興奮度は増すというものだ。ところがそういった手法を取らなかったところに、逆に作品に対する自信の表われをみることも出来る。勿論隠し味としては使われもするのだが。
続く『ジュラシック・パークV』ではスピルバーグはプロデュースに専念し、これに合わせたのかウィリアムズも降板。代って登板したドン・デイヴィスは、今度はウィリアムズの作ったテーマ曲を大々的に引用するという手段に出た。ウィリアムズ不在を感じさせないくらい、シリーズの一本だという意識を高めてはくれたが、今度は逆にオリジナリティというものが・・・。いくらウィリアムズの推薦を受け尚且つアドヴァイスまでもらったからとはいえ、ここまでコピーに徹することはなかったと思うのだが。これでは体のいい代役に過ぎない。ファースト・チョイスはジェームズ・ホーナー(ジョー・ジョンストン監督とのコンビが多い)だったようだが、そのままホーナーが担当していたらどうなっていただろうか。少なくてもウィリアムズ丸写しにはしなかったとは思うのだが、ホーナー節全開の「ジュラシック・パーク」もちょっと見てみたかったものだ。もっともどうやら4作目が作られる可能性がかなり高くなってきたので、次では聴くことが出来るかも。不安でもあるけれども。
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